だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

2月の読書

2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2354
ナイス数:0

ギャラリーフェイク number.011 (小学館文庫 ほB 21)ギャラリーフェイク number.011 (小学館文庫 ほB 21)
読了日:02月28日 著者:細野 不二彦
花の慶次―雲のかなたに (5) (集英社文庫―コミック版)花の慶次―雲のかなたに (5) (集英社文庫―コミック版)
読了日:02月27日 著者:隆 慶一郎
乃木坂46物語乃木坂46物語
読了日:02月26日 著者:乃木坂46,篠本 634
東京百景 (ヨシモトブックス)東京百景 (ヨシモトブックス)
読了日:02月22日 著者:又吉 直樹
気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)
読了日:02月16日 著者:村瀬 秀信
GIANT KILLING(46) (モーニング KC)GIANT KILLING(46) (モーニング KC)
読了日:02月16日 著者:ツジトモ,綱本 将也
自分史上最多ごはん自分史上最多ごはん
読了日:02月14日 著者:小石原はるか
ちはやふる(37) (BE LOVE KC)ちはやふる(37) (BE LOVE KC)
読了日:02月14日 著者:末次 由紀
人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)
読了日:02月13日 著者:出口 治明
春琴抄 (新潮文庫)春琴抄 (新潮文庫)
読了日:02月06日 著者:谷崎 潤一郎

読書メーター

[本]村瀬秀信さんトークショー@八重洲ブックセンター

八重洲文庫チョイス2018冬受賞記念で、村瀬秀信さんのトークショーがあるという事でしたので、八重洲ブックセンターに行ってきました。


村瀬さんと言えば、全ベイスターズファン必読の書、「4522敗の記憶 」の著者の方。この本は、散歩の達人で連載されていたものを一冊の本にしたもの、だそうです。散歩の達人は結構読んでいるつもりなのですが、情けない事に気が付きませんでした。

村瀬さんの編集の方や知り合いの方が多かったので、人見知りの僕は、当初は少しアウエー感がありましたが、トークショー自体はとても楽しかったです。



箇条書きになりますが、メモより
・単行本で出た当初は、交通新聞社で単行本を出すのがあまりに久びさだったので、自社の本なのに、散歩の達人で告知してもらえなかった。
・村瀬さんのお父さんが末期ガンで「書いているもので唯一面白い」と言われていたので、何とかお父さんの生きているうちに出したい、という事だったので、出版社サイドは努力したのに、村瀬さん自身の原稿が遅れて届かなくて困った事。
・ハマる人とどうでもいい人との差が極端。 「日本外食史に残る傑作」と評してくれた先生の計らいで、大学で講義することになった。
牛角やレッドロブスターやファミールなどから、お礼状や社長直々の手紙をいただいたことはあるけど、本を店舗で販売してもらえない。村瀬さん自身は、最近、飲食業界の創業者の自伝本にはまっている。
散歩の達人の編集者は、本当に散歩の達人で、かつ足が速い。昔の散歩の達人の取材は、今よりもかなりハードで、一ページの鰻の記事を書くために、二日で13件の鰻を食べさせられた事があるらしい。

[本]又吉直樹「東京百景」

以前、又吉さんの「火花」を読書会で読んだ時、「プロの作家でもなかなかここまで丁寧に情景描写を描く人はいない」という指摘を、講師の先生がしていた。その時は、漠然と「なるほど、そういうものなのだなあ」と思っていて、そこで終わってしまっていました。

火花

火花

そして、改めてこの本を読んでみると、又吉さんという作家さんが情景を物凄く丁寧かつしっかりと描く方だと言うことが、とても良く分かります。帯の、又吉直樹『火花』の原点、というのは決して誇大広告ではなく、いいえて妙ですね。

ただ、不思議な事に印象に残っているのは、又吉さんが会った人たちの話し―芸人仲間、アパートの変な住人達、過去や現代の作家さん達、そして元カノ…。多分、この本に写真がほとんどないのは、その場所を写真で撮ったり、その場に行ったりしても、すでにここに書かれている景色は、存在してないものだし、自分達の目ではなく又吉さん自身の目を通して見たモノなのだからだと思います。

読んでいると、じゃあ、自分の東京百景はどこなのだろう、かと考えずにはいられなくなりました。


『しばらくして、彼から「音楽をやりに東京に行く」と電話があった。彼は「東京の真ん中にある立川ってとこに住む」と言った。東京の真ん中に住むなんて凄いと思った。』

僕の大学時代のクラスメイトとほぼ全く同じ事をいうヤツがいるなと思って、読んでいる時に、山手線で吹き出しそうになってしまった。「ほぼ」と書いたのは、唯一違っていたのが、立川ではなくて八王子だった事。10代の青臭い自意識が、自分の住んでいる場所を何か世界で大切な意味のあるモノにするのでしょうか?

完走

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JR東日本のスタンプラリー、何とか期間内にコンプリートする事が出来ました。予想以上に2月が忙しかったので、もう無理かと思いましたが、週末に一気にケリをつけました。


沿線に住んでいらっしゃる方を除いては、常磐線をクリアするかどうかが、コンプリートするかどうかの境目になりそうです。少なくても、僕はそうでした。



自分には飽きやすいくせに、収集癖がある事を改めて確認しました。

日々雑記

藤谷治さんのツイッターを見ていたら、町田康さんの「パンク侍、斬られて候」が映画化され、6月末に全国公開予定との事。大好きな作品なので、どこまであのムチャクチヤな世界が映像化されているのか、楽しみ過ぎる。

http://www.toei.co.jp/release/movie/1211462_979.html

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)




・風呂に入っていたら、頭の上に、詰め替え用のシャンプーが落ちてきた。

「まだ、お前はをベストを尽くしてないだろう」

と怒られているような気がしたので、頑張ってシャンプーを絞り出してみた。そしたら、無理をすればあと二回位は使えそうな量のシャンプーが出てきた。詰め替え用シャンプーに大切なことを教えてもらったような気分になったので、シャンプーにお礼を言った。彼が照れ臭そうに笑っているような気がした。

立ち食いそば5 御徒町「いろり庵きらく御徒町店」

赤い彗星の紅生姜そば 480円

スタンプラリーをやっている以上、避けては通れない、限定メニュー。

食券を渡すと、どんぶりに手際よくそば、ネギ、ワカメを投入。ワカメの緑色のおかげで、手際が良すぎると、「ひょっとしたら、量産型か」と逆に心配になりますが、最後に赤いヤツ(紅生姜天)が。ひと安心です。

勝手にかき揚げをイメージしていたのですが、スライスされた紅生姜が三個串揚げになっています。最初は、まんま紅生姜の味がして、「えっ?」って言いそうになりましたが、つゆと生姜の酸味との相性が良く、蕎麦と一緒に食べるとなかなか美味しかったです。


別添えの名セリフのり。食べるのがもったいなかったです。

[本]出口治明「本物の教養」

本当は、本の事をメインに書こうかと思っていたブログですが、食べたもののことばかりになってしまっています。これじゃあいかんので、これからは週一以上を目標に本の感想を書いていこうかなと思っています。


ここ最近、本当に自分はモノを考えてないなあ、と感じさせられる事が多いです。ですので、きちんと考えている方の人生の先輩のエッセンスに比較的簡単に出会えるこの本のような存在は大変にありがたいです。

『教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツールです』

この言葉の定義が正しいかどうかは、人によって意見が別れるでしょう。けど少なくても、そう捉えれば、今までよりも楽しい人生を送れるのは間違いがないです。取り敢えず、まず本書の中で書かれている事の中で、新聞を読む事から始めることにしました。大変に恥ずかしい事ですが、日経新聞が180円に値上りした事にも、気が付きませんでした。



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本書の中で引用されている、ココ・シャネルの言葉、

『私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を日に一つぐらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界のなぞが一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい』

があったから、この帯が目に飛び込んできたに違いありません。個人的には、今年に入ってから、一番インパクトのある帯でしたね。