↑豚カレーそば 450円
「駅そば東西食べくらべ100」によると、このお店のそばは、「押出製麺」と呼ばれている製法で作られているとの事。「押出製麺」とは店内で作った生地を筒上の装置にセットして圧力をかけ、小さな穴から押し出すことで麺状にし、押し出された先が茹で釜になっていて、一連の流れで麺を茹でていく製法の事。茹でたての手打ちそばの味をかなり忠実に再現できる一方、生地の品質管理等の手間がかかると言われています。

- 作者: 鈴木弘毅
- 出版社/メーカー: 交通新聞社
- 発売日: 2018/09/14
- メディア: ムック
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以前、紹介したつつじが丘の「万葉そば」も、押出製麺の製法を利用して、かなりハイレベルなそばを提供していただいただけに、期待は嫌でも高まります。
一口目を食べたときに最初に感じたのは、そばの実の粗めの食感と、鼻に抜ける強いそば粉の風味。そんな強いそばにあわせるのは、甘めのカツオ節の風味が強いつゆ。なので、カレーは甘めが強めですが、とろみの少ない、いわゆる「お蕎麦やさんのカレー」とは、少し趣が違います。ただ、そばだけでなくカレーまで強い食感が重なるとくどくなる気もするので、これくらいがちょうどいい。多分、微妙なバランスをいろいろと試行錯誤してここにたどり着いたんだろうなあ、と思いますし、そんな風に考えると、一杯のそばにも、今まで以上の重みを感じます。