先週の土曜日に、普段、一緒にインプロのクラスを受けている仲間達や先輩方のショーを観に行ってきました。みんな本当に頑張っていたし、観ていてとても面白かった!
ただ一方で、それと同じくらい、ある地点まで行くと、シーンの面白さは、結局はインプロスキルうんぬんよりも、役者としてのパフォーマンス力の優劣に左右されるんじゃないかという、諦めにも似た考え方にも支配されそうになる事も。
もちろん、優れたパフォーマーさんのショーを観ることは、とても勉強になります。そんな方達の演技やアイディアを、どれだけ参考にしたりパクろうとしたりした事か。そして、普段、サラリーマン生活をしているだけでは、絶対に接する事のできない人達と、ワークショップや、時にはステージ上でさえご一緒できるのは、何物にも替えがたい貴重な経験ですし、そんな経験ができる自分を、とても運のいい奴だとも思っています。
それでも、自分が今まで積み上げてきた、と思ってきた事に、一体何の意味があるのだろうかと考えるのは、やはり、ちょっと寂しいことで……。時間は掛かるかもしれないけど、いつか、自分だからこそできるインプロのあり方を見つけたい。なので、まあ、今は、苦々しさを噛みしめながら、精進あるのみです。
そして、仲間達のショーをやっている合間に、荻窪のTitleさんという書店さんに行き、塩谷歩波さんの個展を見に行ってきました。Titleさんは、以前「東京わざわざ行きたい街の本屋さん」を読んだ時に、いつか行ってみたいなあ、と思っていた書店さんです。なので、それはちょうどいい。

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お店の店頭、本棚にただ本が並べられているのではなく、1冊1冊の選書に神経が行き届いています。
で、書店さんを覗いた後は2Fのギャラリーへ。作品と一緒に、銭湯図解の製作のプロセスが、パネルになって展示されています。
↑①取材、下書き
↑②ペン入れ、着彩
↑③校正、挿絵、色校
で、実際の図解
下書き。この図を見ると、実際に建物を計測したものを縮尺して、描いているんだな、という事が良く分かります。
完成図。生で見てみると、その書き込みの細かさと丁寧さに圧倒され、驚かされます。かなりの几帳面でなければ絶対に描けないと思いますし、余計なお世話だとは重々分かっていながら、身体を壊さないか心配になってしまいたくなる。そんなレベルの凄さの書き込みです。

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