ただいま、社会人生活を送りつつ、12月のインプロ公演に向けての稽古を平行して行っています。いろいろと試行錯誤しながらも、チームとして少しずつ形になってきているのを実感しています。即興だけに、なかなか伝わらなかったり、ままならなくない時があります。時にはチームメイトのせいにしてしまいたくなる時がありますが、人のせいにする前に自分の今を直視すると、実は逆にそこが成長のチャンスになっている事が多いです。
人のせいにしたくなる時って、冷静に原因を分析していくと、そのほとんどが、自分のスキル不足か、精神的に未熟なのかのどちらかなんですよね。チームメイトが替われば補完しあえる場所も得手不得手も代わってきますので、その時々で取り組む課題が代わってくるのが、インプロの面白い所。自分の場合は、今回は分かりやすく伝える力と、どんなオファーが来ても、優しく大きな心で受け入れる包容力。今回の仲間は、人間的には自分より数段できた人達。そこを信じて取り組んでいくしかないだろう、と思っています。
なので、一見関係のない、インプロと読書会ですが、僕にとっては、どちらも自分の伝えたい事を人に伝える大切の場になります。先週は日曜と火曜にそれぞれ別の読書会にお邪魔してきました。日曜の方はまた後日書くと思いますので、その時に。
火曜は、先月に引き続き、神保町のよりみち読書会さんに。この読書会が他と違って面白いのは、本の内容よりも、本を通して自分について語る、という事を大切にしている事。以前読んだ、又吉直樹さんの「第2図書係補佐」が、本の内容よりも、本にまつわるエピソードとか本を通して自分について語っているのを読んで、自分もそういう切り口で本について語れたらなと、常々思っていたので、そういう場を作っていただいき、参加させてもらえるのは、本当に有難いのひとことです。

- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: 文庫
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今回のテーマは「私の生きづらさを減らしてくれた本」。今回は参加者の方がみなさん優しいかつ、読書家の方達ばかりで、嬉しさのあまり若干空回ってしまいましたが、大変に楽しかったです。自分が紹介したのは、小川洋子さんの「物語の役割」。小川さんの講演録で、自分の何かをクリエイトする事やしている人達へのコンプレックスを減らしてくれた本です。読み返すたびにいつも新たな発見のあります。

- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 新書
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