いよいよ今週末に迫った、インプロの劇場公演。詳細は↓になります。社会人をしながらの稽古なので、いろいろ大変でしたが、いい感じで仕上がってきました。僕の出演回でなくても構いませんので、お時間のある方は、いらしていただけると嬉しいです。
僕が出演するのは、土曜日の18時半の回になります。どの公演も楽しめますので、お時間のある方は是非。 https://t.co/1k5WG29sMF
— kahsuke555 (@kahsuke555) 2019年12月3日
先日の、読書会で取り上げた、春日太一さんの「ドラマ『鬼平犯科帳』ができるまで」を読んでからというもの、プチ池波正太郎さんブームになっている私。この本、前半の制作、脚本から照明、殺陣師まで、存命の方全員に聞いたのではないかと思われる詳細なスタッフインタビューがとにかく素晴らしい。1つのドラマでここまで丁寧にスタッフさんにインタビューしたものは、ほとんどないのではないかと思います。おそらく「鬼平」は、これからも長きに渡って見られ、そして映像史やメディア史を語る上でも歴史的に重要な作品になってくる作品。そうなった時に、この本って資料としても高い価値をもってくるのでは、と思い、読んでてワクワクしました。
そして、そのスタッフインタビューの中で、みなさんほぼ共通しているのは、制限だらけのテレビの中で、原作をできるだけ忠実にしたい、という思い。
という訳で、原作を読んでみる事に。実は私、かなり遅くなってからの時代劇鬼平ファンなので、池波さんの作品は「剣客商売」以外ほとんど読んだことがなかったのですが、原作鬼平を読むのは初めてです。
原作の一巻を読んで感じたのが、必要な所以外は、あえて所々に適度な隙間を作っているように感じた事。原作を忠実に再現しようとするテレビスタッフに、細かい設定を替えたり、描写を膨らませたりできる余地をあえて残す気遣いのようにも、見えます。池波さんの経歴を見ると、もともとはシナリオライターや劇作家を目指していたという事もあり、テレビの制作者の気持ちも分かっていたんじゃないでしょうか。そうやって見ると、作者と脚本家を始めとしたスタッフとの目に見えない信頼関係を感じてしまうのは、私だけでしょうか?先日、池波正太郎記念館に行った時に、展示物の中に映画関係のものが多かったり、池波さんご自身が絵を描かれていた事を考えると、池波さんが映像に並々ならない興味を持っていたのは間違いないので、そんな検討外れでは、ないとは思うのですが。
↑池波正太郎記念館。台東区の図書館に併設されています。書斎が再現されていたりしており、ファンの方には楽しめる内容になっています
それで、映像を見直そうと、古本屋で買った、鬼平のDVDコレクションの創刊号のDVDを見ようかと思ったのですが、読書会の時、ドラマについて説明する時に、思いのほかわかり易かったので、今後も鬼平の布教活動に使おうと思い、開封するのを断念しました。
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- 作者:
- 出版社/メーカー: デアゴスティーニ・ジャパン
- 発売日: 2010/09/14
- メディア: 雑誌