昼から、B&Bさんで、文学の教室があるので、下北沢に。お金さえあれば、三茶、荻窪と並んで住んでみたい街です。ただ、現実はそんなに甘くありませんが。
今回は、チャペックの「山椒魚戦争」を3ヶ月で読む、の一回目。「3ヶ月で読む」という言葉に完全に甘えきってしまっていました。言い訳と自慢話に満ちあふれた、訳者の冒頭の文章しか読まずに行く事に。後で、参加者の方に聞くと、すでに読み終わった方もいらっしゃるのに。よくよく考えると、これだと「2ヶ月で読む」になってしまっている事に、これを書いている最中に気がつきました。アホです。まあ、マルケスの「百年の孤独」をこの教室で読んでから、時間さえ掛ければ大抵の本は読みきれる、という意味のない自信がついたので、何とかなるでしょう。
今回は、チャペックの生きた時代の歴史的背景を中心に、藤谷さんからお話が。二つの大戦の狭間で、東西の大国に振り回されていく内陸・チェコの国民の立場というのは、大変だっただろうなとは思いつつ、具体的にどうなのかという所まではなかなかわかりづらい。けど、それを客観的に見て、飄々とユーモアで対峙しようとするチャペックの姿勢が、本当に凄いことだとは思います。視野が狭くなったり、感情に流されたりしない。表現者のあるべき一つの姿なのではないだろうかと思います。深刻な時ほど、実はユーモアって必要だなと改めて思いましたね。文章は無理でも、姿勢は見習いたいです。今回は、話を聞いて、本を読もうというモチベーションがかなり上がったので、これをバネにして本編を読み始めよう。
文学の教室が終わった後は、ヴイレッジ・ヴァンガードをちらっと覗いて、古書ビビビさんへ。演劇関連の本や映像が充実しているのと、文庫の品揃えが、妙に僕のツボなので、時間があるとついつい行ってしまいます。
今回は、僕が密かに集めている結城昌治さんの文庫と、以前から読みたかった本「出会い系サイト70人(覚えられないので、以下略。すみません)~」が思いの他安かったので、購入しました。