珍しく大きな予定もなく、平和な一日。用事も昼前に終わり、さてどうしようかと考えた挙げ句、「そうだ、プリンを食べにいこう」と思い立つ。京王線のつつじが丘駅から、バスに乗り、神代団地のバス停で降り、少し歩くと、目的の場所、手紙舎さんへ。この間、柴崎店さんの方には行きましたが、どうやら、こちらが本店さんらしい。同じブックカフェですが、あちらがブックや雑貨に力を入れているのに対して、こちらは、カフェという事を前面に出したお店。
「プリン本」に載っているプリンに一目惚れして来てしまったのですが、お店の方にお話を窺うと、どうやらトッピングの果物だけでなく、プリンそのものも、季節ごとに変わるらしい。と、いう訳で「プリン本」に載っているプリンは今は取り扱いがないそう。
( ̄□ ̄;)!!ガーン!その場で、激しくショックを受ける。
けど折角ここまで来たし、季節限定のチョコプリンは2月一杯までしか食べられないそうなので、レアな機会に来たんだ、ととらえ直して、チョコプリンアラモードとコーヒーを注文。家から持ってきた、久住昌之さんの「昼のセント酒」を読みながら、しばし待つ。
それにしても、我ながら、何て言う本を持ってきてしまったのだろう。おっさんが、わくわくしながらプリンを待っているだけでも、怪しいのに、読んでいる本が「昼のセント酒」。シュール過ぎる。見てみぬふりをして流してくれる、他のお客さんや店員さんの優しさが、凄くありがたい。右斜めの常連と思われる、お婆さんが食べているナポリタンも大変に美味そうです。けど、今日は、俺はプリンを食べに来たんだ。気がついたら、心の声が松重豊さん(の演じている井の頭五郎)になっているぞ。
と、いうしょうもない妄想をしていたら、到着。
う~~~ん、まいっ。多分、今まで食べたなかで、もっともしっかりしたプリン。かなり固めでしっかりとした味。そんなに冷えてはいない。けど、添えてある、アイスと一緒に食べると、ちょうどいい甘さと冷たさで、おそろしく美味い!
食べ終わり、少し本を読んだあと、幸せな気持ちで外へ。隣を見ると、前からすごく行きたかった、山本牛乳店。団地内にあるのは知っていたのですが、手紙舎さんと隣同士とは、知りませんでした。青い鳥のチルチルミチルの気持ちが、始めて分かったような気がする。
ためらう事なく、ソフトクリームを注文。濃厚であと味が凄くいい。おそらく、牛乳自体がびっくりする位のレベルで美味しいはず。
アイスだけでなく、コーンの部分も自家製。ワッフルが固くなったような感じで、こちらもとても食べごたえがあり、びっくりしつつも、しっかりと味わって食べる。
多分、この瞬間、僕は、全国的に見てもスゴい場所にいるんだろうなあ、と思いながら、そのありがたみを感じながら、ソフトクリームを完食したのでした。