八重州ブックセンターの広瀬和生さんと、立川こしら師匠とのトーク&落語会。インプロのロングフォームワークショップ。どれも、かなり心が動かされたし、他の予定がなかったら、おそらく行っていたであろうイベントです。しかし、身体は一つしかない。泣く泣く断念。
そして、仕事が終わったら、下北沢のB&Bさんに向かいます。本日は、畑中章宏さんの「宮本常一『忘れられた日本人』を読む」の、講義の3回目。去年、初回には出たのですが、かなり面白かったし、勉強になりました。ただ、2回目はインプロ公演が近くて参加できず、残念な思いをしたので、今度こそという気持ちでこちらを選ぶ。満を持して、告知が出てすぐに申し込む。
今回は、常一の事もそうなのですが、講師の畑中さんが何者なのかに、すごく興味が湧いてしまう。良くも悪くも専門バカの学者さんにしては、人の話にきちんと耳を傾ける懐が深さがありますし、普通の学者さんが大好きな議論があまり好きそうにも見えない。頭のいい人だとプライドが邪魔してなかなか言えない、「分からないものは、分からない」という言葉を平気で言えてしまう。石川直樹さんと一緒に行動したり、一見民俗学とあまり関係のない、写真の歴史や、アラーキーさんについてやたら詳しかったりする。何者なんだろう、この不思議な人は。
wiki で調べてみると、平凡社の編集者をやられていたよう。ただ、ご本人のツィッターのプロフィールを見ると、おそらく今は、民俗学者、作家の活動が、メインっぽいです。編集者から学者さんという経歴はかなり面白い。
編集者さんって、基本的には忙しい方が多いはずですが、仕事をしながら、ご自分の活動をされて、学者として一定の成果を出しているというのは、かなり凄い。この方の時間の使い方や働き方についての本を、どこかから出してもらいたいですね。まあ、とりあえずは、しばらく先にはなりますが、僕の好奇心を刺激する「21世紀の民俗学」は読んでみようかと思います。