だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。読書会フェス。

面白そうだったので、読書会フェスなるものに行くことにしました。

いろいろな読書会さんが一同に集まり、時間帯ごとに気になった読書会を、30分間お試し体験できるという大変にありがたい企画。後楽園にあるシビックホールに向かいます。10分ほど遅れて行ったら、もうすでに最初の読書会が始まっていて、どのブースもすでにすごい熱気とエネルギー。完全に気圧されかつ途方にくれ、人見知りがでそうになる。けど、人見知りのままあたりをうろうろするのも、あまりに勿体なさすぎる光景が目の前にあるので、相談コーナーに行って話を聞いてみる。基本的な事は、入場時に渡されたチラシに書いてあること。次は18時50分からの回で、予約制とかではなく、時間がきたらお目当ての読書会のブースに行けばいい旨の事を教えてもらう。おかげで、その次の回からは、滞りなく参加できました。ありがたい。


・18時50分 東京読メ会
おもに、読書会のお話を聞く。本を読むだけでなく、その場所に行くという「聖地巡礼読書会」と、武蔵境で定期的に行っている読書会の紹介。主宰の方の丁寧かつ几帳面な対応に、とにかく凄いなあと感心してしまう。今まで、読書メーター(読メ)って、読んだ本の管理だけに使っていましたが、イベントの開催をしたり等、いろいろな機能がある、という事が、分かったのには、とても勉強になりました。


・19時30分 本を読まない読書会
自己紹介のあと、持ってきたほんの好きなワンフレーズor最初か最後のワンフレーズを抜き出し、それを当てる、というクイズ大会に。通常の読書会ですと、そのワンフレーズを選んだ理由とかを掘り下げていくそうです。以前読んだ、斎藤美奈子さんの「名作うしろ読み」を思い出す。因みに、僕が選んだのは、先日天狼院さんの読書会で取り上げた、島田荘司さんの「占星術殺人事件」。実は、この本の
最後のワンフレーズはタイトルからは想像できないかなり意外なもの。僕は蘇武健一さんではないので、ネタバレするような真似はしませんが……。

これだと、かなりの読書家の方でも、ほとんど本を読まない方でも、その方なりにフラットに楽しめる。とても面白いアイディアだと思いました。

名作うしろ読み (中公文庫)

名作うしろ読み (中公文庫)

占星術殺人事件 (講談社文庫)

占星術殺人事件 (講談社文庫)

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読書会の光景


・20時10分 ABC読書会
紹介形のカジュアルな雰囲気の読書会。二組に別れて、各々が持ってきた本の紹介をしました。ファシリテーターの方が、話が深くなりそうな所を上手く掘り下げてくれるので、30分という時間があっという間に楽しく過ぎていく。他の読書会で紹介してもらった、今村翔吾さんの「火喰鳥」を紹介しました。他の人に紹介してもらったものを、今度は自分が紹介して、本と人とが繋がっていく。以前は、こんな本の楽しみ方があるとは、想像もしていませんでした。

火喰鳥――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

火喰鳥――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)


・20時50分 世界一爆笑する読書会
メモに自分の興味のある事を書いていき、最近の自分のお気に入りを本に関わらず、音楽、映画、舞台、趣味、等々を紹介していきます。主宰のみなさんが、とても面白いし、盛り上げ上手。伊達に「世界一」とか「爆笑」とかという看板を使っていませんね。他の読書会以上に、ここの読書会は盛り上がりました。ここでは、スポーツ好きから派生させて、飯嶋和一さんの「汝ふたたび、故郷へ帰れず」を紹介しました。

汝ふたたび故郷へ帰れず (小学館文庫)

汝ふたたび故郷へ帰れず (小学館文庫)


一つの会場で4つも読書会を回れる機会なんて滅多にありませんし、だからこそ、それぞれの読書会の良さや個性も、分かりやすく見えてきます。少し工夫が必要かな、と感じた部分もありますが、個人的には、適切な価格なら有料でも構わないので、続けてもらいたいですね。