学生時代にほとんど本を読んでこなかった事に、今になって、コンプレックスを感じまくってしまっています。もともとは単純体育会系人間で、おまけに超のつく、落ち着きのない性格。なので、映画とか本とか絵とか、長時間じっとしていないといけないものは、大抵、途中で投げ出してしまっていました。読書感想文の課題で出された、森鴎外の「高瀬舟」を読むのでさえ苦労してましたからねえ。

- 作者:森 鴎外
- メディア: 文庫
それが、少しだけ替わったのが、大学に入ってから。何冊かの本に出会ったおかげで、長いものが少しずつ読めるようにはなります。けど、読んでいたのは、一部の作家さんを除き、ほとんどが学術書か歴史小説で、それ以外の作品を読むようになったのは、社会人になってから。なので、本読みなら当然読んでいると思われる「文豪」によって書かれた、「名作」と呼ばれるものに、びっくりする位触れてきていません。なので、又吉直樹さんのエッセイとかを読んでいると、尊敬と羨望と嫉妬の気持ちがない交ぜになり、もう一度10代をやり直したい気分になってしまいます。

- 作者:又吉 直樹
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: 文庫

- 作者:又吉 直樹
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 新書
なので、「名作」に触れれて、おまけにわかりやすい一流の解説が作家目線で聞けるという、いとうせいこうさんと奥泉光さんがやっている「文芸漫談」や、B&Bさんで第3日曜日にやっている、藤谷治さんの「文学の教室」は本当にありがたい存在です。
そういう方達のおかげもあり、最近、作品だけでなく、その作品を書いた方にも、以前より知りたいと思うようになりました。なので、東京メトロで↓のような広告を見かけてしまうと、ついつい見居ってしまいます。
そして、そこに載っていた、「一日乗車券でめぐる東京さんぽ」をまんまと購入。以前買った、山崎ナオコーラさんの「文豪お墓まいり記」ともども、活用していきたいと思っております。山崎さんの本を読んでいると、お金がなくて時間はあった学生時代に、「歴史上の有名人お墓まいりツアー」をやった事を思い出します。