だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。本。杖。

書店に行きたいという気持ちが、自分でもびっくりする位強くなってしまう。普段はあまり家では本を読まないので、自宅だとなんか集中力が削がれてしまっているにも関わらず。時間がある割には、なかなか読書量が増えていかず、積ん読が改善される気配は全くないので、読む本には全く事欠かないのですが。

それなのに、それでも、行きたい気持ちが強くなっているのは、多分、自分が本以上に「本屋」さんが好きだからなんだろうと思います。テレビをほとんど見ない自分にとっては、書店は社会で起こっていることを知るための窓口のようなものであり、作家さんや店員さんや他の読者の方達との、大切なコミュニケーションの場でもあります。

今でも年の割には成長できてないなあ、と実感する事の多い日々を過ごしています。それでも、演劇やインプロと並んで、もし自分が本と接する機会が少ない仕事をしていたら、どんな人間になっていたのか?ほとんど本を読まなかった10代を過ごしていただけに、そのまま大きくなった自分を想像すると、かなりゾッとします。多分、世の中を「善」と「悪」の二元論でしか見ることが出来ず、自分の「善」を押し通して、どこかで、人として破綻してしまっていたでしょうね。


会社が終わった後だと、営業時間に間に合わない書店さんがほとんどなので、平日には行けないし、かといって書店に行くためだけに出歩くのは、今の状況ではあまりにリスキーです。おまけに、土日祝お休みのお店も結構ありますし。いい機会なので、とりあえず、行くか行かないかは別にして、都心の主要書店の営業日を調べてみる事に。


紀伊国屋新宿本店 10時半~18時 土日祝休業
(15日から臨時休業になったようです)
ジュンク堂池袋 11時~18時 日休業
丸善丸の内本店 10時~18時 土日祝休業
丸善日本橋 臨時休業
丸善お茶の水 11時~19時 土日祝休業
三省堂神保町 臨時休業
三省堂池袋 臨時休業
有隣堂伊勢佐木 11時~18時
有隣堂西口 臨時休業
有隣堂秋葉原 臨時休業
八重洲本店 11時~18時 土日祝休業
書泉グランデ 11時~18時 土日祝休業
書泉ブックタワー 11時~18時 日祝休業
TSUTAYA渋谷 臨時休業
TSUTAYA代官山 臨時休業
・ファースト新宿 11時~19時 土日祝休業
・青山BC本店 11時~19時


漏れている所もありますが、普段自分が行っている範囲だとこんな感じでしょうか?

改めてみて一覧にして見てみると、本って不要不急のものではないのだな、という現実を改めて突き付けられ、少し寂しい気分になりますし、無理してまで出掛けようという気持ちが、流石に萎えてしまう。

それは、まあ、考えるまでもなくその通りで、自分だって、まず食料品の確保が最優先で、その次がマスクなどの衛生品や消耗する生活必需品の買いに行きます。けど、だとしたら自分の仕事ってどうなのよ、という新入社員が悩むような悩みの袋小路に迷いこむ。なにやってるんだろうか、自分。

それでも、そんな袋小路の奥に行く前に、比較的早く戻ることができたのは、本のおかげです。オードリーの若林さんの本の中に、強く共感できる一文を見つける。


『 あと、本好きからもう一言。これをダ・ヴィンチに書くのは勇気がいるけど本一冊で人格が変わるほど甘くはないよ。本は本気で何かをしたい人間にとっては杖やビート板のような役割をすることはあるけど、本だけの力で人間を変えることはできないと思う』


そうだよな。僕たちの扱っているものは、確かに不要不急ではないけど、かなり多くの人の、杖やビート板には間違いなくなっている。目先の他人ばかり見ていると、どうしても自分の手元に杖を持っていることを忘れがちになってしまいます。こういう時期だからこそ、少しだけ、自分とその周りをきちんと見たいですね。