だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。オフピーク。エロじじい。

出勤中にカートを引いている、メガネ、白手袋、マスクで完全武装した、若いサラリーマンを見つける。この時期に週末に遠距離の出張と思われる。仕事とはいえ、大変だなあ。若いから拒否できないんだろうなあ。出張の後も、地区によってはどこかに寄ることもできないですし。心のなかで「とにかく無事に帰ってこいよ」と願いながら、これまた心のなかで、手を合わせる。

それなりに仕事は多かったのですが、予想以上にコンパクトかつスムーズ進み、思った以上に早く終わる。いつも、だいたい何かあって遅くなるのですが、たまにはこういう日があってもいい。

先週の週末に30分シフトを延長したので、普段ならこういう日に、その分早く帰るのですが、今の時期に限っては、それが最善策ともいえない部分が。今、自分のシフトは、学校教科書のシーズン対策で、8時半~17時半とやや長めになっているのですが、これが結果的には、実に上手い具合に通勤時のピークの芯をずらす効果に。人生、何が幸いするか分からない。

なので、30分早く17時に帰ってしまうと、通勤のピークにキレイに巻き込まれてしまい、通勤時のリスクが増えてしまうだけになります。なので仕方なく、事務所で少しデスクワークをして、通常通り帰る事に。週末なので、普段なら速攻で帰って遊びに行っている所ですが、この状況ですと、見事なくらいうま味がありません。う~ん。4時半に帰れるほどには仕事が楽ではないので、とにかくこればっかりは打ち手がありません。


読書の方は、谷崎潤一郎の「細雪」の上巻を中心に読む。普段、B&Bさんでやっている「文学の教室」のお題です。初回は明後日の開催なのですが、非常事態宣言が出てしまったので、今回は、オンラインでやるそうです。そこまでに少しでも読めれば。

細雪(上) (新潮文庫)

細雪(上) (新潮文庫)

依然は、谷崎氏にどこか苦手意識がありました。けど、文章はムチャクチャ上手いですけど、とんでもないエロじじいらしいという事を知り、一気に親近感を抱くことに。谷崎氏は何も変わっていないのに、我ながら随分と都合のいい奴です(笑)

春琴抄」が深津絵里さん主演で舞台化された時に読んだり、文芸漫談で課題になった時に「鍵」を読んだり、読書会のネタ用な「陰影礼賛」を読んだり何かとご縁ができた事もあり、その作品の面白さを知る事に。多分、他にも1、2冊は読んでるでしょうか。

谷崎の文章を読んでいると、小説にとって何を題材にするかという事は、彼のような文章の上手い人にとっては実は大した意味がないのではないだろうかと思えてくる時があります。例えば、ナボコフの「ロリータ」なんかも、ゲス極まりない題材ですし、読んでて訳の分からない所も多いのですが、流暢で美しい文章に、気がついたら上手く丸め込まれてしまうような気分になってしまいます。

それと「細雪」を読んでいると、何気ない描写の部分でも、何か、お金持ちの家の女性を覗き見しているような、そんな後ろめたい気分になるんですよね。もしかしたら、「エロ爺」のバイアスが掛かっているせいだけなのかもしれませんが(笑)

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)

鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)



※オンラインの映像を、うっかりして見逃してしまいました。勿体ない!

ネットの生配信にイマイチ対応できていない自分がいます。この調子ですと、来月もそうなる可能性があるので、慣れておかねば。(4/21追記)