だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。腰痛。多数決。

朝、腰に激痛が走り早く起きてしまう。基本、重いものを運んでいる仕事をしているので、職業病ともいえるのですが、僕の場合、筋肉が固まってしまうと、それがかなり酷くなる傾向があります。ゴールデンウィーク中、運動不足だった反動が出てしまったかなあ。休ませつつ適度に動かさないと、今日みたいになってしまいます。

これは今日は会社休みかな、という事も頭をよぎったのですが、ストレッチをして、サロンパスを貼って、通勤中に身体をほぐしているうちに、だいぶん楽な状態に。起きたときにはかなり焦りましたが、大きな問題もなく仕事をこなす事ができ、ホッとしました。それにしても、紙というのは、特に品質の良い紙というのは、本当に重い。「書店員」、「腰痛」のキーワードで、ツィッターを検索してみると、まあ、これでもか、という位出るわ出るわ。本の流通に携わる人たちにとっては、腰痛というのは、業界全体にとっての職業病、といっても過言ではないと言えるでしょう。


先日から、本の整理を少しずつ始めました。それと並行して、読むだけ読んで貼りっぱなしにしていた付箋の部分を読み返して整理する作業を、少しずつ始めています。本を残すか廃棄するかを見極める基準になりますし、この機会にリアルで読書会が出来るようになった時に、1冊でも紹介できる本を増やしておきたい、という気持ちもあります。

この日は、山本多津也さんの「読書会入門」。日本で最大規模の読書会、「猫町倶楽部」の主宰の方が読書会を立ち上げた経緯や、運営で気を配っている事などが書かれています。読書会に参加したい、読書会を運営したいという方のなるだけでなく、フラットで風通しのいいコミュニティーをどうやって作るかという見地からも大変に参考になる本です。この本の中で、選書を山本さん一人でやられている理由を説明している部分があるのですが、その中の


『何しろ合議制や多数決が面白い結果を導くことなんてまずないですからです。複数人の意見が決定に反映されるということは、全員に少しずつ責任があるということです。そしてそのたった少しの責任を取ることを恐れ、多数決では多くの人が、よりリスクのない、より無難な選択肢を支持します。』


という文面には、激しく共感。個人的にはなりますが、クリエィティブな事を多数決で決めた時には、あまりいい思い出がありません。

政治や学校で何か約束ごとを決める時には、多数決はとても有効な手段になりますが、必ずしも万能ではない。そういう事を教えてくれるという点でも、この本は面白いな、と思います。そもそも、読書会に行くのだって、誰かと合意を形成したいからではなく、自分の知らなかった本やものの見方を教えてもらいたいから、という要素が大きいかと思いますし。