だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記その②。エキュート上野「喬香」。新橋「丹波屋」。

仕事が終わると、無意識に京浜東北線沿いに進路を取ってしまう自分。どうやら、立ち食いそば屋めぐりをやりたいらしい。この間、自宅で立ち食いそばの本をパラパラと読み返していたからでしょうか。我ながら漫然と流されるなあと、自嘲しつつも、こうなったら楽しんでやるしかない!

極上東京立ち食いそば2019年

極上東京立ち食いそば2019年

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まず最初に下車したのが上野駅。どこに行くか何件か候補があったのですが、もう一件いくつもりなので、今日は駅構内に。以前から気になっていた、エキュート上野の「蕎香」さんに。最近頑張りの目立つ鉄道会社系(例えば、小田急箱根そば、JRのそばいち、京急のえきめんや、京王の万葉そば、など)の立ち食いそば屋の中でも、価格設定を高めにして、通常の立ち食いそば屋さんよりもワンランク上の品質を前面に押し出しているお店です。

食券式で、注文してからそばもてんぷらも作るスタイルのようです。基本、店内も椅子席ですし、清潔でゆったりとしていて、下手な普通のそば屋さんよりもよっぽど過ごしやすいです。まあ、その分お値段も普通のそば屋さん並です。

10分程度待った後に、食べてみますが、店内同様やっぱりしっかりとした味。てんぷらは揚げたてで中の野菜もそれぞれしっかりと存在感を主張してますし、蕎麦も二八蕎麦でかなり美味しいです。今は、コロナの影響で酒類を出していないそうですが、夜の一人飲みにはかなりちょうどいい店なのではないでしょうか。全体的には、値段分の仕事はしっかりしてくれている、という印象です。

文句なく美味しいのですが、一方でよくも悪くも驚きには乏しいかな、という印象も。やはり、立ち食いそば屋で770円というのは、それだけでかなり高いハードル。そこを超えていくというのは、なかなか難しいですね。おそらく、夜でかなり稼げるという目算があっての手堅いメニュー設定だとは思うのですが、アルコールが出せないというのが、何とも残念。早く本来の営業体制に戻って欲しいです。



五種の野菜かきあげせいろ 770円



その後、京浜東北線を上って、サラリーマンの聖地新橋に。先日食べ損なったカレー目当てに、丹波屋さんに。だいたい6~7人立っていたら、いっぱいになるお店で、予想以上に狭い。
先日お伺いした、半蔵門の「そばうさ」さんとは真逆で、こここそがサラリーマンの、サラリーマンによる、サラリーマンのためのお店。常連と思われる方が多いようで、注文の仕方も席の譲り合い方もこなれていて、まさにサラリーマンのルーティンワーク。これは、早く食べて次のお客さんに譲らないと。



かけそば+ミニカレー 510円。


自分が頼んだのは、この店の象徴ともいえる、そば+ミニカレーのセット。まずは、かけそばから。カツオ節の風味と味が前面に出ているつゆに細目の麺が相性抜群。少しですが、先日食べた銀座の「そばよし」さんと系統が近いかもしれません。
そして、お目当てのカレー。確かにこれは美味しい。食感はさらっとしていて、一口目はそれほど辛くないので大変に食べやすい。しかしそのあとに複雑なスパイスの味と薫りが後から追いかけてきて、それがたまりません。おそらくベースはインドカレーなのでしょうが、インド料理のお店で出ているカレーとも少し違う。美味しいだけでなく、この店でないと食べられないカレーですね。

新橋という土地柄もあり、ここの半径200メートルを見ていると、小諸そば箱根そば富士そばと安定した美味しさを供給できる大手チェーンも乱立している超激戦区といっても過言ではありません。そこで、長年人気店で居続けられるのは伊達ではないな、と思います。


流石に、お腹がいっぱいになったので、新橋から渋谷行きのバスに乗り帰宅することに。バスに乗っている間に先日調布の真光書店さんで買った、「ダークサイド投資術」を読み進める。個人の暴力の行使への規制が、歴史上もっとも厳しくなったといってと過言ではない現在。だからこそ、その規制元である国家の暴力の行使が、金の成る木になることが多いという指摘は、戦争がなぜ起きるのかという事の本質を突いていますし、個人的には腑に落ちる部分が多いです。沢山の人に読んでもらうために耳障りのいい甘い事をいう人達がたくさんいますが、この本の著者の方は決してそういう事は書かない。その一事だけでも好感が持てます。



真光書店さんで本を買うと、調布を仕事場にされてた水木しげる大先生にちなんだ、鬼太郎のブックカバーをかけてもらえます。書泉さんと並んで、ブックカバーで得した気分になれる貴重なお店です。



降りるたびに移動ルートが変わる渋谷駅付近で、井の頭線に乗るべく移動していると、立ち食いそばの「しぶそば」さんが13日を以て閉店になるという貼り紙が貼ってあり、レジ前にはいつも以上の行列が。東横線方面に出掛ける時には結構お世話になっていたので、寂しいですね。
最近、立ち食いそば屋さんで、一見順調にいってるように思えるお店が、次々と閉店になっています。神保町でも、キッチン南海、スヰートポーズ、とんかつのてんや等、あって当然と思っていた街の光景が次々となくなっています。クローズした理由はそれぞれあるかとは思いますが、これからもっと大きな嵐の来る予兆なのではないかと、不安にはなってきます。


しまった!のんびりしていたけど、明日のワークショツプで履く、室内履きの靴を買うのを忘れてた!そのあと、慌てて買いにいきました。