高田馬場から新宿に移動し、14時から以前大変にお世話になっていたインプロジャパンさんの公演に。木曜の半休で本来ここに入っていたスケジュールが上手いこと調整できたので、お邪魔することが出来ました。
観ていて感じたのは、通常の演劇よりもお客さんとの距離が近くなりがちなゆえに、難しい部分が多いなという事。今回は、劇場にはベテランのインプロバイザーのお二方(ナオミさん、イリさん)がパフォーマー兼進行役でいます。そして、あとの5人のパフォーマーがリモートで出演されるというスタイル。インプロを劇場公演で行うためには、舞台上にいるパフォーマーの数をかなり絞り込まざるを得ないんだという、現実の厳しさを感じずにはいられません。
一方で、リモートで出演しているパフォーマーさん達が、遠くの場所から劇場に実況しているように感じられたシーンがあったり、リモートでないと出来ないシーンが生まれたり、面白いなと思える部分もかなりありました。先日、zoomの研修で相づちひとつ打つのに苦労した身としては、この状況でコミュニケーションをするだけでなく、クリエィティブなシーンまで作れてしまう。そんな、みなさんの事が本当に凄いなあと思います。自分がインプロから離れている間、この状況に対応するために、試行錯誤しながらいろいろな部分が変化していっている。その姿を観ていると、自分のとてもいい励みになります。
次の予定まで少し時間があるので、ブックオフの新宿西口店に寄る(要町、錦糸町、練馬区役所前、中板橋、国領に続き都内6件目)ちょっと1冊飼おうかなと思っていたら、「ローマ人の物語」の続きやら、浅田次郎さんの「一路」の上下とか、井上ひさしさんの「手鎖心中」とか、読みたい本が100円コーナーに結構ある~~!
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2006/08/29
- メディア: 文庫
上中下。
- 作者:浅田 次郎
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 文庫
上下。
- 作者:ひさし, 井上
- 発売日: 2009/05/08
- メディア: 文庫
これは1冊本です。
結局流されて、結構買ってしまい本を担いで東府中まで行く。以前来たときに気になって仕方のなかった「スンガリー飯店」はまだやっていないようです。先々月の府中の落語会では、一之輔師匠がそのユニークな店名を枕でいじり倒していた事もあり、開店していたら行きたかったのですが。残念です。
本日、府中を訪れたのは、小朝師匠の独演会の夜の部を観るため。公演パンフを見ると、色もので、のだゆきさんの名前が。個人的にとても好きないろものの方なので、ここで見れるのはとても嬉しいですし、ラッキーです。
主役の小朝師匠は、怖い女性が登場する噺を2席。語り口の柔らかさが、逆に女性の怖さを際立たせます。「鰍沢」のような噺をさせると、本当に上手いですし、ピッタリとハマります。噺の一部は師匠の実体験に基づいているのでしょうか。観ていて、嫌でもそんな事をいろいろと想像してしまいます。おそらく、かなりの部分は計算ずくでやっているんでしょう。ご自身を見せるのがとても上手い噺家さんだなと、改めて思います。
(演目)
・林家きよひこ 「たらちね」
・春風亭小朝 「鰍沢」
仲入り
・のだゆき 音楽パフォーマンス
・春風亭小朝 「ある理由」「新・袈裟御前」