引っ越し4日目。年末の出荷のピークと重なってとにかく慌ただしい。 ありがたいのは、本当に困っている時には、意外とみんな優しいなという事。いろいろとフォローしてもらったり、暖かい声をかけてもらったり、いつになく感謝しています。
一方で理解できないレベルで心ない対応をしてくる人達が一定数いるのも人の世の常。井上ひさしさんの「組曲虐殺」に出てくるセリフ。
「絶望するには、いい人が多すぎる。希望を持つには、悪いやつが多すぎる。」
本当に至言だなと思います。このセリフに出会ったおかげで、「悪いやつ」を目の当たりにしても、以前よりは人生に絶望することなく生きられるようになりました。若い頃は、他人と接するのが本当に苦痛で仕方ありませんでしたけど、演劇のお陰でそれが随分と軽減されたように感じます。
通勤時間中に「紙つなげ!」を読み終える。刊行された直後に買った本で、奥付は2014年になっています。それを今読み終わって、何でもっと早く読んでおかなかったのかと、後悔する。日本製紙石巻工場の2011年3月11日の被災から、半年後の一歩目の復興までを描いたノンフィクション。紙に関わっている人達の思いがとにかく熱くて、読んでいてその熱が伝わってきます。本でご飯が食べれるのも、こういう方達の努力があってのことなんだな、と改めて襟をただすような気分になる。心ない奴等にも負けてらんないです。
- 作者:佐々 涼子
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
普段より、一時間ほど遅い時間に池袋に立ち寄ると、クリスマスケーキを求める人達の行列だけが凄いことになっています。密にならないように、自宅でクリスマスイブを過ごそうとしたら、結果別の密が発生してしまう。何とも皮肉な話しです。以前から薄々感じているのですが、コロナ下では、効率という考え方で動こうとすればするほど、最短距離を狙おうとすればするほど、そこに人が集中しまい感染リスクが高くなってしまうという事になってしまいます。裏返せば、みんながやっているからやるではなく、自分独自のセンスや嗜好が何なのかを学ぶいい機会なのだという考え方が必要なんだろうと思います。
(付記)
社内購買で買ったパンダース。パッケージはとても可愛いのですが、中身はやはり「ダース」。