スンガリー飯店を出て、府中美術館までゆっくり散歩することに。その途中に芸術劇場があったので、そういえば5月の落語会か7月のニュースペーパーの公演観に行きたいのだけど、チケットがまだ確保できていなかったのですよねえ。
なんの人達が。何だろうと思って、チケットセンターのお姉さんに聞いてみると、どうやら14時からクラシックのコンサートがあり、辻井伸行さんも出演されるそう。
滅多に完全オフにはならない平日の昼、もしかしたら六本木にいたかもしれないのに、府中に、開演前にいるという積み重なった偶然。観たくても滅多にみれない辻井伸行さんのコンサート。
これは縁に違いないと確信し、思いきって12000円の当日券を購入することに。入ってみると、平日の日中なのにこんなにいるのかという、人、人、人で2000人近く収用できるホールはほぼ満員。年配の方や家族連れが多いですねえ。やっぱい凄いなあ。
家族連れですと、父さん、お母さん、お子さん3人のチケットで36000円。この額をためらいもなく出せてしまう人達が凄い!それだけ、辻井さんや、佐藤晴真さんがクラシック音楽の中では、魅力的な存在だということでもあるでしょう。
楽曲は、前半は佐藤晴真さんをメインにしてのドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」。休憩後の後半は、辻井伸行さんがメインでチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」。
クラシックはあまり詳しくないのですが、素人の自分でも佐藤さんのチェロの華やかさ、辻井さんのピアノのタッチの絶妙な心地よさは分かります。スターっていうのは、こういう人達の事を言うんでしょうね。柔らかいのに、彼らの音色に引き込まれる~。
佐藤さんや辻井さんのすごさももちろんなのですが、読売日本交響楽団のみなさんがお二人をしっかりと盛り立てて演奏しているのが、とても印象的です。プロのオーケストラという時点で、みなさん一人一人が国内でもエリートの方です。
そのエリート集団を従えてるお二人も凄いですけど、そこできちんとプロの仕事ができる楽団のみなさんも本当に凄い。こういう贅沢もたまにはいいですし、それだけの価値のある時間を過ごせました。
コンサートが終わって帰ろうかと思っていたら、ちょうど府中方面の循環バスが来そうな雰囲気。混んではいますが、府中美術館の入館時間に間に合いそうなので、乗ってみることにします。今日は、何てついているんだ!
時間の関係でしっかりとまでは見れなかったのですが、与謝蕪村さん、ユーモアセンスに溢れる面白い絵を描かれる方ですね。
人体の仕組みを考えると、かなり不自然な描かれた方達も結構いるのですが、その不自然さが、何とも言えない味わいやおかしみになっている所がこの方のすごい所だと思います。
もしかしたら、蕪村さんにとっては、人体を忠実に描くと言うことは、それほどプライオリテイの高いことではないのかもしれません。なかなか面白かったので、何とかスケジュールを調整してまた観に行きたいですね。