だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。「Sony Park展① ゲームは、社交場だ」@銀座ソニーパーク。「中村光の世界展」@西武ギャラリー。「小せんの新作江戸めぐり」@らくごカブェ。」

洗濯をして、少し片付けをして、食事をしてから、昼過ぎに出掛ける。地下鉄の乗り換えが面倒だったので、銀座一丁目から歩いてソニーパークに向かったのですが、西に行くところを東に行ってしまい、東銀座駅に着いてしまい見事に道に迷いかけます。Googleマップ様を頼りに一旦銀座駅まで戻り、地下から目的地を目指すことに。銀座で地下に潜った方が早く目的地にたどり着ける。我ながら田舎者丸だしだなあとは思いますが、なりふり構っている場合ではない。

今、ソニーパークではミュージシャンやアーティストとコラボしたテーマごとの展示会をやっています。今回僕がお邪魔したのは、ゲームにも造詣の深い岡崎体育の日さんとコラボした、「ゲームは、社交場だ」というテーマの展示。そう、言うまでもなくSonyは、「PLAYSTATIONSony」でもあります。これがひとつの顔でしかない所が、この企業の恐ろしいとこではあります。

岡崎さんセレクトのPS1~5のソフトを遊べるコーナーでは2を選択。流石に5は人気で30分以上待ちになっているそう。その中でも「塊魂」をチョイス。モノを巻き込んでいってただ大きな塊を作っていく、というバカバカしいことこの上ないゲームです。ただ操作もシンプルな割には、かなり遊びどころが多い上に奥が深くて、大変に面白い!昔って、今のゲームほど製作費も掛からなかったので、面白そうなものは何でも形にしていまえ、っていう所がありましたよねえ(その分、クソゲーも多かったですけど)。自分がゲーマーとしてプレイしていた頃を思い出して懐かしかったです。


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入場無料なのにステッカーまでいただきました。あざ~す!

他にも、歴代PSの世界を回れる映像や、カーゲームがあったり、音だけで遊ぶアナログゲームのコーナーがあったりと、スペースこそそれほど広くはありませんが、ソニーの技術力の凄さを見せつけられるような展示会でした。カーゲームなんて、ほとんど普通のAT車を運転しているのと変わりませんからねえ。



ソニーパーク展を見終わった後は、丸ノ内線で池袋まで移動して、中村光さんの原画展に。それにしても銀座も池袋も、今までとは比較にならないくらいの人手で、若干の怖ささえ感じます。まあ、そりゃあそうですよね。政府や都は無責任極まりないし、オリンピック会場で酒を売ろうとしているのを見たら、大抵の人はじゃあ自分も外出して、酒飲んでいいやってなりますわなあ。オリンピックが終わっても、一度外れた箍が元に戻る気が全くしないのは、自分だけでしょうか?

ただ幸いなことに、原画展の方は土曜にも関わらずそれほどの混雑ではなさそう。まずは、ひと安心です。原画はほぼ「荒川アンダーブリッジ」「聖☆お兄さん」「ブラックナイトパレード」の3作品のもの。しっかりと長期連載になっている作品が多いという証でもあります。それにしても作家生活20年で、まだ30代ですか。このうちの何割かが10代~20代前半で描かれたかと思うと、凄すぎる!

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一番最初にあった書きおろしイラスト

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「荒川アンダーブリッジ」の原画。キャラクターのカッコ良さや画力があることは勿論ですが、構図や見せ方にセンスを感じます。

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聖☆お兄さん」「ブラックナイトパレード」の原画。個人的には、最後の晩餐のパロディがツボ。小ネタまでしっかりと書き込まれています。


今回の原画展の目玉の一つだったのが、かなりの数のネームが展示されていたこと。書き込み具合にかなり差があるので、その時のコンディションとか締切までの余裕の有無とか、いろいろな事を想像してしまいます。ここまで手の内をオープンにしてくれる漫画家さんは流石にほとんどいないので、純粋に嬉しいですね。とにかく今回は、チケットは先に買ったのですがスケジュールが上手く調整できず、予想以上に行くまでに苦労してしまう事に。それでもこうして行けて、本当に良かったです。

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ネームの数々。

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限定版の入場券の特典のマスクケース。そして、ポストカードと入場券。物販で購入した、トレーディングクリアファイル。この大きさは使い勝手がいいのでありがたい半面、もったいなくて使えない気も。



池袋の喧騒を抜けて、もう一度丸ノ内線に乗り今度は淡路町で下車。駅の近くのファミマで少し休憩&頭の整理をさせてもらった後に、神保町のらくごカブェに向かいます。今回は、落語作家の井上新五郎正隆さんの主催されている、新作江戸落語のネタおろしの会。前回お邪魔した小辰さんの会が面白かったので、今回もお邪魔してみる事に。今回は、柳家小せん師匠が「百目の火」という噺に挑戦しました。小せん師匠は一度たっぷりと噺を聴いてみたい方でもありましたし。

連日の猛暑に閉口する長屋一同。暑さをまぎらわせるために、部屋を暗くして怖い話をする事に。そういわれても簡単に出てくる訳ではなく、何とか振り絞って、見よう見まねで話を始める事にしたが……。

滑稽噺と怪談噺がごちゃ混ぜになり、段々とどこまでが本当で、どこまでが嘘だか分からなくなるくだりは大変に面白いです。ただ一方で、緩急のリズムや間がズレると全く面白くなくなってしまうので、噺家さん泣かせの噺だともいえます。ネタおろしでもかなり楽しかったので、こなれていくともっといい噺になる可能性はあるかと思います。師匠も引き続き高座に掛けるとおっしゃっていたので、どこかでまた聴けたらいいなと思います。


小せん師匠のお話しですと、今回は「古典の顔をした新作」を集めたとの事。仲入り後にわざわざ季節はずれの「さんま火事」をやったは、そういう仕掛けがあったからかと言う事。思わず、なるほどと唸ってしまいました。それにしても、同じ番頭さんでも「猫と金魚」と「さんま火事」では偉い違いだ!

聴きくらべてみると、そういう発見があったのも楽しかったです。

(演目)
柳家あら馬 「動物園」(開口一番)
柳家小せん 「猫と金魚」
柳家小せん 「百目の火」(新作ネタおろし)

~仲入り~

柳家小せん 「さんま火事」