今日は、全体的な業量も少なく、商品の搬入も早そう。上手くいけば午後休が取れるかな、と密かに思っていたら、他の人間に先を超される。みんな、考えている事は一緒でしたか(笑)
仕方がないので、やることをやって、早めに退勤する方向にシフトチェンジする。けどなあ、法定労働時間がある限り、早く帰った分はどこかで働かないといけないからなあ。ケースによっては年休を取ってしまった方が楽なんですよね~。まあ、今日は仕方ありませんが……。今月はいつも以上に仕事量の波が大きいのが頭の痛いとこです。まあ、ずっと忙しいよりはマシですけど。
半休で帰った人間にジェラシー100%。一時間でも早く退社できたので、このまままっすぐ家に帰るのはもったいなさすぎる。ので、南北線の本駒込駅から、うろ覚えの道を10分ちょっと歩いて鴎外記念館に。以前から行きたかったのですが、アクセスがあまり良くないので先延ばしにしていました。けど、その気になれば都内でしたら案外すんなり着いてしまうものです。
展示は鴎外の生涯を年表形式で追った常設展と、その時々のテーマに沿って陳列している企画展との二種類があります。今回の企画展は「観潮楼の逸品」というテーマで、森家で愛用された品々の数々が展示されていました。「観潮楼」とは、30才から60才で亡くなるまで、住んでいた記念館があった近辺にあったご自宅のことだそうです。今は、全く面影はありませんが、当時は二階から品川沖が見えたので、この名前がつけられたらしいです。自宅の模型が展示されていましたが、敷地を合わせると1000坪を超えたそう。渋沢記念館に行った時も栄一の自宅の広さにびっくりしましたが、こちらも負けてはいません。
展示物を見ていると、直筆の草稿や手紙、鴎外が所有していた稀覯本などがゴロゴロ。残念ですが、全面撮影禁止も致し方ないなあと思います。特に今月は9日に亡くなった命日の月に当たるということで、運良く遺言書のオリジナルも特別に展示されていました。なるほど、この遺言書に則ったから禅林寺にあるお墓の墓碑銘に「森林太郎」という名前が大きく書かれているだけなのですか。今までバラバラだったものがつながって見えてきて、面白いです。
常設展だけでなく、企画展もなかなか楽しかったです。玄関の扁額や絵画など飾られていたもの、印章や文具や刻みタバコの道具類など私用されていたもの、バックギャモンなど実際に遊んでいたものなど。家の模型や図面を見ながら、どこで置かれたり使われていたのか想像の翼がいろいろな方向へと広がります。個人的には、本の奥付けに押される検印の実物を見つけた時には、出版業界の端くれでもちょっとアツくなりました。今ではほとんど形式的なものになり省略されていますが、明治とか大正時代に刊行された本の中には、作家自らが検印を押したと思われるものも。古書としていまだに流通しています。
館内で作った映像で、森まゆみさんが「青年」について語っているのを見て、この辺を少し歩きたくなってしまったので、本駒込に戻らずに、団子坂を下り、よみせ通りから谷中銀座商店街に入り、日暮里駅へと歩くことに。少し遅かったのと、緊急事態宣言とで閉まっている店が多かったのですが、それでも古きよき下町の佇まいを残しつつも、手作りのオシャレな店もあり、歩いているだけで面白い。「いちふじ」さんという野菜コロッケ33円、ハンバーグ120円というおそろしく安いお惣菜やさんで、レバカツとメンチカツを購入。二枚ずつ買って、レジ袋もつけて453円。本当に、別の時代に来たようです。
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これだけ買って453円!
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よみせ通り
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谷中銀座商店街
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夕やけだんだんより
日暮里駅からこのまま帰ろうかとも思いましたが、せっかくなので一由そばに。超有名店というだけでなく、自分がブログに立ち食いそばの事を書くきっかけになったお店でもあります。緊急事態宣言にも関わらず、相変わらずひっきり無しにお客さんが入っています。濃いめの汁に太めの麺、安くてボリュームのある天ぷらも相変わらず。久しぶりに来てみると、その相変わらずさがとても嬉しかったりします。
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そば(温・普通)+とり天+げそ天 490円。