だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。文学の教室「鳩の撃退法」その1。

少し朝食を取って、チケットの予約をして、それから出掛けようと思ったら、最悪のタイミングでNHKの集金の人間が現れる。前回は夜の10時過ぎに来て、あまりの失礼さに次回は必ず連絡をしてから来るようにと言ったのに、またアポなしで来やがりあそばす。それもこのタイミングだけでは来て欲しくない、という時間帯を狙い済ましたかのように。そもそもテレビはほとんど見ていませんし、NHKのものはYoutubeの違法映像さえ見ていません。それなのに、それなのに、こいつらは………(怒)

キレそうになるのをグッとこらえて、最低限の支払うものをお支払して、早急にお引き取り願う。支払ったあとにコールセンターの電話に出さされ確認までさせられる。詐欺防止のためらしいのですが、詐欺だって、お金を払ってもらうためにもうちょっと上手くやるわ!とこらえきれずに、突っ込んでしまい、そこから止まらなくなり溜まりにたまった怒りをついぶつけてしまう。

お陰で、時間がなくなり朝飯は食えないし、狙っていたチケットは完売になるしの、踏んだり蹴ったり状態に。けど、落ち込んでいる時間さえないので、急いで下北沢のBonusTrackに向かうことに。幸い、乗りたかった電車よりも一本早いものに乗れて10分ほど早くついたので、日記屋さんのブレンドコーヒーとANDONさんでおにぎりを買って、急いで朝食を済ませて、B&Bさんに向かうことに。本日は、文学の教室の日で、お題は先月までのアトウッドの「侍女の物語」から佐藤正午さんの「鳩の撃退法」へと替り、心機一転です。

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代田ブレンド 350円+おにぎり いぶりがっこチーズ 280円。おにぎりはかなり美味です。


今回の「文学の教室」はいつもと少しだけ違っていて、普段は講師の藤谷治さんの読んだ本の中から課題本を選び、それを2~3ヶ月掛けて読んでいく事に。しかし今回は、私たち同様に全く未読の本を選び、文字通り一緒に読んでいきます。上下1000ページ以上ある作品ですので、さすがに藤谷さんも全体の7割程度までしか読んでいないそう。

今回は、おそらくモチーフにしているであろう作品と、それらの作品を踏まえた上で、どういうエンディングを予想するという回。作家さんが他の作家さんの作品の結末を予想する、というのは未読でないとできない、なかなか面白い趣向です。自分はまだ漸く上巻を読み終わったばかり。語り口や物語の骨組みがハードボイルドのそれに近いなとは思っていましたが、チャンドラーの「長いお別れ」やハメットの「マルタの鷹」のオマージュがある所までは気がつきませんでした。なるほど、確かに。

私見にはなりますが、それは主人公の元直木賞作家の津田のどうしようもないダメ人間っぷりが、いい感じにその事を見えにくくするカモフラージュの役割を果たしている事が大きいと思います。くどい、しつこい、優柔不断で、平気で人を見下す、そのくせ変に女にモテる(一番ムカつくのはここ!)……。何度、読んでてイラッときて止めようとしたことか。しかし、裏を返せば、主人公への共感ゼロにしても、読みすすめさせてしまえるだけの、筆力とストーリーを進める力を持っている作品である事も、悔しいけど紛れもない事実です。