だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。国立演芸場9月上席(真打披露興行)。

ここ数週間、週明けの通勤電車に乗るたびに人が増えていく。こりゃあ、感染者数はすぐには減らないし、当分は今の不自由な状況が続きそうです。心配なのは、こういう時こそ生き延びるためにどう動くか考え続けないといけないのに、思考停止しているようにしか見えない人がとても多い事。日本人って流されるのはとても上手いのですが、考えるのは苦手なんだなあと思います。

偉そうな事を書いてはいますが、そんな自分も典型的な日本人です。特に疲れたり忙しくなると万事雑になるので、夏バテ気味の今の時期は、今まで以上に、思考停止しないように気を付けないといけません。

今期の年休取得率の悪さの解消を、再雇用のおじさまの良心に委ねるのはあまりにも危険すぎる。数週間掛けて、ようやくその事に気がついた自分は、作業の進捗状況の如何に関わらず、今日は午前中に上がる事に。入荷の遅い商品が少しありますが、まあ、何とかしてくれるでょう。

急いで着替えて、バスと地下鉄に乗って永田町についたら、いきなりの集中豪雨。とはいっても、こちらも午後休を取っているので後には引けません。大雨の中を強行突破して、国立演芸場へ。希光さんのマクラの所で何とか到着できました。自分の後はお客さんが全く来なかった事を考えると、この雨で来場を諦めた方も結構いらっしゃるようです。


その希光さんは、二つ目とは思えない達者な語り口と、ちょっとコントっぽい人物描写。調べてみたら、トリの羽光師匠と同じように、元お笑い芸人さんだそうです。芸人さんをやっている最中に、落語の魅力に気づき改めて噺家さんを目指す。そんな若手の噺家さんが増えているように感じます。

そう考えると、立派な噺家さんでありながら、下手な芸人さんよりも面白い、鶴光師匠と米助師匠のお二人は本当に凄いです。噺家以前に、根っからのエンターテイナーなんだなあと、高座や口上を聴いていると、本当にそう思います。

トリの羽光師匠は、タイトルだけ聴いたときには、美しい人情噺なのかなと思っていたら、その真逆。かつてあったエロ本の自動販売機を巡る、中村青年(羽光師匠の本名)以下3人の若者の悲劇を描いた新作落語。終わった後に前座さんが追い出しの太鼓を忘れるほど、馬鹿馬鹿しくてエロくてくだらない。もう最高です。(これでも凄く褒めています)

ラジオでひたすら下ネタをやっていた、若き日の鶴光師匠の事を思い出してしまいました。師匠と弟子ってどこか根っ子の部分が似ているんだな、としみじみと感じました。

(演目)
・桂南太郎 「転失気」(開口一番)
・笑福亭希光 「真田小僧
古今亭今輔 「雑学刑事」
・ねづっち 漫談
笑福亭鶴光 「竹の水仙

~仲入り~

・口上(今輔、歌助、羽光、鶴光、米助)
桂歌助 「替り目」
桂米助 「新聞記事」
・鏡味千代 曲芸
笑福亭羽光私小説落語 月の光篇」

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