銀座から永田町経由で半蔵門に行き、昼から国立演芸場へ。今日は13時から定席の公演です。例年なら円丈師匠が主任の回なのだそうですが、今年はお休みだそう。替わりに、天どん師匠と、白鳥師匠と、彦いち師匠が交互にトリを務めるそうで、この日は白鳥師匠の担当だそうです。なので、このメンツの中で違和感なくさらりと古典落語ができる、正雀師匠の存在がとても貴重です。
その白鳥師匠は、擬人化したチーズと豆腐版『ロミオとジュリエット』といってもいい「豆腐屋ジョニー」を熱演。いやあ~、笑わせてもらいました。以前、DVDで見たことがありますが、この新作落語は元々は「二股」「豆腐」「公家」三題噺。今の方がかなりブラッシュアップされているとはいえ、最初に高座に掛けた段階で、既に噺の骨格がきちんと出来上がっていたのには、びっくりさせられます。落語の技術という点では、何かといじられる事の多い師匠ですが、面白い話を作るという点においては、本当に素晴らしい才能の持主です。何故これだけの才能の持主が、作家ではなく噺家をやっているのか?いまだに不思議で仕方ありません。
今日、その他で面白かったのが、同じ新作派の清麿師匠。定年前の強面の男がモテたいあまりに、退職金の全てを使って整形手術を受けようとする噺。「小林旭」のような顔になりたいという処から始まって、ビミョーに時代錯誤で勘違いしている男や、そんな旦那を巧みに転がす奥さんの描写が楽しかったです。
(演目)
・三遊亭二之吉 「桃太郎」(開口一番)
・三遊亭わん丈 「匙加減」
・三遊亭究斗 「動物園」
・ニックス 漫才
・林家正雀 「豊竹屋~松づくし~」
~仲入り~
・夢月亭清麿 「もてたい」
・ダーク広和 奇術
・三遊亭白鳥 「豆腐屋ジョニー」
「豆腐屋ジョニー」の初演が見られる、貴重なDVD。↑
白鳥師匠の物語作家としての凄さがわかる本です。
中席が終わった後、先月両国で買ったリアル宝探しの続きをやるために、千葉方面に。とりあえず、永田町から有楽町線を使い、新木場まで行きます。有楽町線から、京葉線に乗り替えるために歩いていると、めとろ庵さんが。日曜日なのに開店しているので、早速お邪魔してみます。いくつかある夏季限定メニューの中で、唯一売り切れていなかった「焼き茄子おろしそば」を頼んでみる事にします。
焼き茄子は、皮を取って焼いた茄子に下味を浸けずに、そのまま冷やしたもの。茄子だけでなく、そば、つゆもしっかり冷たく冷やしてあるのが高ポイント。キンキンに冷えているなすを生姜とそばつゆを絡めると、本当にたまらない味になります。一つでも手を抜いたら、おそらくあまり美味しくは食べられなかったでしょう。限られた中で、いいものを提供しようという心意気のお陰で美味しいメニューになってあるのが、ありがたいです。
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焼き茄子おろしそば 460円。
いいタイミングでエネルギー補給できたこともあり、謎解きの方は順調に進んでいきますが、スタートが遅かった事もあり、あと一駅の所で断念。ただ、おそらく正解であろう駅名は導き出せています。少なくても、明日で探索は完了できそうです。