祝日というのもありますが、どうも木曜日という気がしません。それにしても日中は暑い&人出が多い。あまり人の事は言えませんが、政府も都もほぼ無策で、街にはそんな無責任な彼等に思考さえ丸投げしているようにしか思えないリスクマネジメント能力ゼロの人達が一向に減りません。どう動くかは感染を撒き散らさない限りは自由だとは思いますが、「もっと考えて行動しようぜ」とは言いたくなります。まあ、オレごときに言われているようじゃあ、世も末だとは思いますが。
ただ、不思議なことに、そんな状況なのに感染者数だけが減っている。行動と結果が伴わない状況に薄気味悪さを感じます。裏を返せば、オリンピックの時期がいかにひどかったのか、という事の表れなのでしょうが。
そんな今一つしっくりこない状況のままで、本日は昼から、名人会を聴くために国立演芸場へ。圓歌師匠は襲名してから始めてナマで聴きますが、相変わらずの面白さ。ただ、ちょっとだけ普段と違っていたのは、途中で、先代の圓歌師匠や、多歌介師匠の想い出話しをしていた事。特に多歌介師匠については、兄弟子として、言葉にできない複雑な想いがいろいろとあるのでしょうね。
扇辰師匠の「藁人形」は、シリアスでイヤな噺。噺が重すぎた事もあってか、お客さんの反応が今一つ良くなかった部分もあります。ただ、デキ自体はとても良かったと思いますし、個人的には聞き応えがあってとても楽しかったです。先日、笑二さんの独演会で、前置きなしで「イヤな噺」をしずらいご時世になってしまったとおっしゃっていましたが、なるほど、こういう事なのね。と身をもって実感する事になります。
対照的なのは、「いい噺」を演じた圓太郎師匠。前に出た文菊師匠や扇辰師匠の事をボヤキながらも、和やかな空気に換えていくのは流石です。あまりしめっぽくならずに、カラッと軽妙に演じている所が、前の演目とのつながり的な部分も含めて、とても良かったです。寄席形式の落語会ではこういう噺家さん同士の信頼関係や無言のチームワークが見える時があります。自分はそういう瞬間がとても好きです。
(演目)
・入船亭辰ぢろ 「狸札」(開口一番)
・古今亭文菊 「四段目」
・入船亭扇辰 「藁人形」
・橘家圓太郎 「甲府い」
~仲入り~
終演後は、赤坂見附まで行って、銀座方面に。余裕があると思っていたのですが、国立にしては珍しく30分近く押してしまい、結構ギリギリの時間になってしまいます。夕方からソニーパーク展の最後の会を見ることにします。今回、コラボされているのは、Creepy Nutsのお二人。展示の前に、まずは地下2階でDJ松永さんのプレイの映像を、様々な角度から体感できるエリアに。アーティストというよりも、一流の職人さんの映像を見ているような気分に。動作にムダがなく、特に止まる所と、動き出しが、惚れ惚れとする位美しいです。才能も勿論なのでしょうが、ここに辿り着くまでにどれぐらいの鍛練を積んだのか?想像すると、気の遠くなるような気分になります。ただただリスペクトの気持ちしかないですね。
メインの展示の方は、展示でソニーの歴史を振り返り、ターニングポイントになった出来事については、お二人がラジオ形式で振り返っていきます。所々にある展示パネルのQRコードを読み取ると、ラジオ番組が聴けるという仕組みになっています。展示されている家電を見ていると、ソニーという企業が、常に世界を相手に闘ってきたんだなという事がとてもよくわかります。スペースがあれば、お二人のラジオをオーディオガイドがわりにして、博物館として常設で展示してもらいたい位の内容です。