だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。本日のちょい足しカップヌードル。「谷口ジロー展 描くひと」@世田谷文学館。

本日のちょい足しカップヌードル。先日に引き続きサラダチキンのゴマだれドレッシング入りのものを使ってみます。前回は味噌味でしたが、今回は醤油味で。個人的には味噌味の方が好きですが、こちらも悪くはないかと思います。ただ、ちょっと意外性には欠けるかもしれません。

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醤油味+サラダチキン(ゴマだれドレッシング)

仕事が少なかったので、年休取得率の低さを口実に午後休を取ることに。これで、念願の谷口ジロー展を見に行くことが出来ます。それにしても、昼間随分と人が多くなってきました。油断は禁物ですが、コロナの感染リスクが少しずつ低下しているという事でしょう。行動範囲が広まるのは嬉しいのですが、人混みが大嫌いな自分にとっては痛し痒しな部分があります。

幸い、谷口ジロー展の方は、平日ということもあり、ゆったりと鑑賞レベルの混み方でひと安心。今日の混み具合を見ていると、土日で会期の終わりに近付くとかなりの混雑になりそうです。平日、早めに来て正解です。

まだ読んでいない作品が結構ありますが、そんな事は問答無用の素晴しさ。上手いとは思っていましたが、実際に原画を見ると、そんな「上手い」という言葉が陳腐に思えてきます。よくここまで見て、それに対して的確な線が引けるなという驚きを感じます。それと同時に、絵から空気が漂っているような皮膚の感覚があります。原画だからというのは大きいのでしょうが、コマの中の絵が紙の外に飛び出して、自分の身体にまとわりついてくる、理屈を超えた不思議な感覚に襲われます。

更に凄いのは、自分の画風を一切崩すことなく、作風に合わせて、絵が深化し適応していること。才能ももちろんなのでしょうが、気の遠くなるような鍛錬の積み重ねなしには、絶対に実現できない事です。とことんまで絵を記号化し、漫画を日本独自の文化にまでした手塚治虫先生方とは別の手法で、日本特有の文化を表現できているのは、本当に凄いとしか言いようがありません。それだけの凄い仕事をした人の新しい作品がもう読めないかと思うと、展示を見ていて、感動と同時に哀しみを感じですしまい、涙が出そうになってしまいます。読めていない作品が多い事を、むしろ喜んでもいいのかもしれません。

まあ、グダグダと書いてしまいましたが、一つ言える事は、もし悩んでいる方がいらっしゃるなら、絶対に行った方がいいという事です。

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特別展に圧倒されてしまい、ざっとしか見れませんでしたが、コレクション展もなかなか面白かったので、どこかでもう一回位見に行きたいです。その前に、テンションが上りすぎて、思わず買ってしまった、全集の「坊っちゃんの時代」を読むことにします。

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世田谷文学館で購入すると、数量限定でトートバックがついてきます。これがまた、大変にいい感じ。