だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記②。「伊藤俊介プラモデル展」9Fギャラリー。「宮崎祐次 ギャラリートーク (ゲスト )金子修介監督」12F大会議室。スタンプラリー、時間との戦い。

食事のあとは 4階の図書館で、30分位調べものと書きものをして、9階のギャラリーに。プラモデルの展示を少し見ることに。

たかがプラモデルと甘く見ていましたが、極めると、確かにこれはアートです。ソ連の戦闘車輌とか、マニアック過ぎて、思わず笑ってしまいました。

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9階に寄って、また最上階に戻る。今度は大会議室で、宮崎さんのギャラリートーク。ゲストは金子修介監督。お二人とも三鷹高校の同級生だそう。

作品について語るというよりも、同級生のお二人が昔ばなしをしているうちに、時間が過ぎていった感があります。

ギャラリートークとしてはどうなのだろうかと、疑問に感じなかった、といえば嘘になります。ただ、お二人、特に金子監督の話が抜群に面白い。

大学時代、押井守監督の後輩だった話し。日活ロマンポルノの助監督時代にいろいろとやらかした事。ウルトラマンゴジラガメラの複雑すぎる権利問題、等々。

面白エピソードが、まあ次から次へと出てきます。ガメラより、カントク自身を映画化した方が面白いんじゃないか、って思ったくらいです。

面白いだけでなく、頭もキレるし、義理堅いし。確かにこういう同級生がいたら、独りでは場が持たないと感じたら、自分でも呼んでしまうだろうと思います。



ギャラリートークが終わったのが夕方前。このまま家に帰るのもなあ、けど雨降ってるしなあと思い、とりあえず、相模原線で橋本方面にむかう。

そこで読んでいた本が良くなかったんですよねえ。飯嶋和一さんの「黄金旅風」。途中から手が止まらなくなってしまいます。


そして橋本に到着したあとも、本読みたさに、JRの休日パスを買ってしまい、そのまま相模線に乗ってしまいます。もう完全についでになっていますが、スタンプラリーの続きを行うために、茅ヶ崎を目指します。

茅ヶ崎でスタンプを押すと、小田原→大船→逗子→桜木町と順調にルートを回り、横浜に。ここでやめとけば良かったんですよねえ。

ただ、本に夢中になっていたのと、買ったパスの元を取らねばという気持ちが働いたせいで、完全に周りが見えなくなってしまった自分。

そこに、絶妙なタイミングで、君津行きの列車が。

「一本で木更津に行けてラッキー!」

そう思った私は、その列車に乗ってしまいます。


それでも、東京駅までは順調に行っていたのですが、そこからやたらと発車までの待ち時間が長くなり、千葉駅に着いた時には21時過ぎ。

完全に甘く考えていたのですが、千葉を過ぎてから駅間がやたらと長い!雨が雪に変り、電車に遅延が発生したり、運休になるかもしれない、というアナウンス。

「ひょっとしたら、こりゃあやっちまったかなあ」

漸くその事に気づきます。木更津でスタンプを押すのは問題ないでしょう。けど家には戻れないかもしれん……。

焦った所で、電車は早くなってくれませんし、もう後戻りすることもできません。まさか、千葉~木更津間が、東京~千葉間よりも時間が掛かるとは思わなんざ。完全なリサーチ不足です。

で木更津に着いたのが、22時。漸くスタンプをゲット。駅前のニューデイズも終わってしまい、お店はどこも開いていません。千葉に戻る次の電車は15分。本当にギリギリだ!

横風が強く、ホームにいると容赦なく雪が襲ってきて、寒くて仕方がありません。自販機のコーンスープで暖を取りますが、完全に焼石に水。

けど、万一ここを乗り損ねると、100パーセント完全に家には帰れません。寒くて仕方ないのに、恐くてホームから離れられない小心者の私。

飯嶋さんの本は250ページ近くまで進みましたが、流石にもう読む気力はありません。

ちょうど久留里線が運休になり、タクシーでの振替え輸送になるというアナウンスがあり、大丈夫だろうと思いつつも、遅延の恐怖にも怯え、電車が来るまで気が気ではありません。

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そうやって待っていると、ほぼ定刻通りに電車が到着。ありがとー。でもまだ、油断はできません。


千葉着がほぼ23時。千葉から、東京行きの快速があれば……、23時10分発。やれやれ、何とかなりそうです。

いやあ~、自分で蒔いた種とはいえ、本当に焦りましたわ。