朝から、久々に蔵前に出掛ける。下町に行くときは、自宅からだとそれなりに時間が掛かるので気を付けないといけないのですが、過去の失敗から学べずまたギリギリに出てしまう。
馬喰横山駅まで行き、東日本橋駅から浅草線に乗換え、駅に着いたら急いで歩いて、時間ギリギリに何とかたどり着く。
目的地は「自由丁」さんという本を読んだり、手紙を書いたりする事のできるカフェ。朝から、そこの読書会に参加します。
なかなか面白いのは、自己紹介をした後に、持参するかカフェにある本を読み、最後に読めた部分の感想をシェアする、という事。
僕が選んだのは、先日、土浦で買った「一本5000円のレンコンがバカ売れする理由」。ブランディングについてだけでなく、日本の農業の現状や問題点を見ることのできる、なかなか興味深い本です。
自己啓発書の定番中の定番の本。今、話題になっている逢坂冬馬さんの本。そういう話しだったのね、というのが参加者の方たちをフィルターにして見えてくるのも、なかなか面白かったです。
お茶も美味しかったですし、環境も良かったですし、こういう形の読書も悪くないですね。
今度は、時間に余裕のある時に来て、お店もじっくりと見てみたいですねえ。
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自分が読んだ本↑
他の方が読んでいた本。
食べ損ねた朝食を採って、次の予定に向かうために、行きに来た道を馬喰横山まで戻る。
コロナ前は、文殊チェーン完全制覇をその年の目標の一つに掲げていたのですが、まだ半分くらいしか行けていません。ただ、諦めた訳ではないので、いつか必ず完走してやります。
それにしても、あ~。葉わさびと細目のそばとの相性が本当にいい~。ほっとするなあ~。
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信州葉わさびそば 570円+おかかおにぎり 130円
読書会と食事のおかげで、久しぶりといってもいい位のハイテンションで国立演芸場に到着。
それなのに、入った途端に伯山師匠休演のお知らせ。一気に素に引き戻されてしまう。
良くあることなので、仕方はないのですが。仕方はないのですが、へこむなあ~、ホントに。
それでもトリに松鯉師匠が控えています。そちらも同じくらい楽しみにしていたので、気持ちを切り替えていこう!
その松鯉師匠。やはり流石です。感情の動きや登場人物の演じ分けも、細部まで神経が行き渡っています。なので聴いていても全くストレスがなく、ただただ心地いいです。
貞水師匠、小三治師匠と相次いで亡くなってしまったので、演芸ではナマで人間国宝の芸を聴く事のできる、貴重な存在でもあります。
その他で目立っていたのが、伯山師匠の代演の小笑師匠。ご本人には申し訳ないのですが、技術的には凄く上手い、という訳ではないのですよねえ。
けど何ともいえないおかしみや愛敬があって、聴いていると何か応援したくなってしまう。そんな不思議なフラの持ち主です。
この日も自虐気味のマクラからお客さんをつかみ、美味しいところを持っていっていました。
講談師のお二人がメインという事もあり、文治師匠が源平盛衰記を少し講談テイストを混ぜて演じたり、小南師匠が新作を演じたり、と普段の噺家メインの興業とは少し趣きの違った公演になっていて、新鮮で楽しかったです。
(演目)
・神田松麻呂 「熱湯風呂~寛永宮本武蔵伝」
・桂翔丸 「強情灸」
・桂文治 「源平盛衰記」
・カントリーズ 漫才
・桂小南 「里帰り」
~仲入り~
・三遊亭小笑 「湯屋番」
・江戸屋まねき猫 声帯模写
・神田松鯉 「松江候玄関先の場~天保六花撰」