だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。「ヴァーチャル・ボディ:メディアにおける存在と不在」@東京芸術大学陳列館。北区読書会。インプロワークショップ。

昨日、おとついと家事を怠けてしまったので、朝から最低限のことをやってから家を出る。そのため、予定より一時間位遅れてしまったが、自業自得ですから仕方がありません。


上野方面に行き、芸大に「ヴァーチャル・ボディ:メディアにおける存在と不在」展を見に行く。


自由にいろいろな国の人に見てもらおう、という意図があるのか、展示の案内は最低限で、あったとしてもほとんど英語です。

自分の知識不足が原因なのですが、とにかく何を、どこまで展示しているのか、という超初歩的な部分が、大変にわかりづらかったです。

それでも、デジタルやヴァーチャルリアリティの展示が多く、コロナ下で、アーテイストがそれとどう向かい合おうとしているのかは、少しは受けとることができたかなと思います。



見終わったので上野駅を目指して歩いていると、珍しくヘヴンズ・アーテイストの方がパフォーマンスをやっていて、ついつい見入ってしまう。

パフォーマー SYUNさんという方らしい。移動中の電車の中で調べたら、まだ18才らしくて、とにかくびっくり。

しゃべりもパフォーマンスもしっかりしていますし、何よりも大道芸人一本でメシを食ってやろうという覚悟が素晴らしい。今月出費が多いから、という理由で一瞬そのまま帰ろうとした自分が恥ずかしい。

自分はプロのパフォーマーではありませんが、こういう人達を見ると、パフォーマンスを続けていく大きなモチベーションになるので、本当にありがたいです。


パフォーマンスが終わったあとは、京浜東北線王子駅まで移動。スタンプラリーの完走記念のクリアファイルをいただきます。

普通の業務をこなしながら、クリアファイルを渡す作業もしているので、駅員さんがとにかく忙しそう。僕がもらった時も4人並んでいました。

このスタンプラリー。池袋・赤羽方面の他に、常磐線ルートもあります。こちらも完走したくて、先日、新松戸までは行きました。ただ、残り3駅(柏、我孫子、取手)まではしんどいですかねえ。


そこからコミュニティバスを使い、北区の中央図書館へ。駅からのアクセスがあまり良くないので、なかなか行けなかったのですが、以前から見てみたい、とは思っていたのです。

諸々のメディアに取り上げられているだけあって、建物としては素晴らしいです。

ただ、案内や司書さんの対応がやや不親切なのが、大変に残念。

カフェにいったら、中に入った後注文するために「今週のランチのメニューって何ですか?」って聞いてたら、そこで始めて品切れだと言われる。


何にも書いていなかったので、ドナルド・キーンさんの寄贈した本をどこまで撮影していいのか聞いたら、「図書館は撮影禁止って常識ですよね」と上から目線で対応されてしまいます。

常識知らずだという自覚があるから、知らないから聞いているのですが。こんな事を言われるのでしたら、黙って撮影しておけば良かった、と後悔してしまいます。

うちの会社も多分にそういう所があるので、ひとさまの事はいえませんが。社外や業界外の人間との交流が限られ、前例重視の仕事が多い職場というのは、どうしてもこうなってしまう傾向があるのでしょうか。




図書館の建物。さすがにここまでは「常識」の中には入らんでしょ。


気を取り直して、しばらく本を読んだり調べものをし、時間が来たので読書会へ。課題図書は岡田淳さんの「二分間の冒険」です。

子供さんが多いかと思ったら、児童文学ファンと思われる大人ばかり。おまけに半分くらいは常連さんのようです。

他の読書会と比べて、本の感想そのものを語る時に、自身の経験に紐づけされる方が多いのは、課題本の読書会という事を差し引いても、なかなか面白いです。

普段、児童書はほとんど読まないですし、つい通常の小説よりも下に置いてしまいがちでしたが、この本を読んで、かなり認識が改まりました。

日常から非日常に切り替わる場面も、シンプルですけど、とても鮮やかで手際の良さを感じます。

敵が、ただ力づくで戦うだけでは倒せないという設定も、ではどうやったら倒せるのかという事を、読者にいろいろと想像させ、読んでいるととてもワクワクしてしまいます。


読書会が終わった後は、コミュニティバス駒込まで。暖かくなったという事もありますが、外の景色がとてものどかで時間があったら、歩いてみたいなあと思えてしまいます。

たまたま車内で読んでいたのが「散歩もの」だったというのもあるのですが(笑)


夕方からは、いつもお世話になっている渋谷で開催しているインプロのワークショップへ。

今回は、みなさんの希望もあって頭が混乱してグチャグチャになるワークが多かったです。

一人の人が二人ぶんの声を出す「ツーボイス」。二人でシーンをやっている最中に、動きは自分の動きですが、声はお互いの共演者の声を出す「ツーウェイ・ダビング」など。

昔は「ダビング」系のゲームは本当に苦手だったのですが(今回は「ツーウェイ」でしたが、3人や4人でやる時も侘あります。そのカオスさといったらもう)、今回はそこまで苦に感じなかったような気が。少しは成長できているのかなあ。


個人的に楽しかったのが、一度に英単語をワンワードしか言えないシチュェーションで、シーンを作った事。

セリフの制限が大きいので、目の前の共演者に集中せざるをえないお陰で、シンプルだけどムダのないいいシーンが作れました。