だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。西巻茅子展と講演会。世田谷パブリックシアター演劇ワークショップ。

来週まで大丈夫かな、と思っていた薬の残りがかなりギリギリの状態になったので、朝一番でかかりつけの病院へ行くことに。

「次回来たときには血液検査をします」と言われていたので、朝食は病院に行った後に取ることにします。

今年に入ってから混んでいる事が多かったので覚悟して行ったのですが、比較的あっさりと検診と検査が終わり、やや拍子抜けです。3回目の予防接種はかなり落ち着いたようです。


薬を貰って、すき家で朝食を取っていると、突然の本降りの雨。病院に行った後の事をまるで考えていませんでした。こりゃあ、困りました。


とりあえず、午後から西巻茅子さんの講演会をやる調布駅まで行き、出来るだけ駅周辺で濡れないように行動することに。

もし混んでいたら図書館か喫茶で時間を潰そうと思い、文化会館たづくりで開催されている、西巻さんの展覧会へ向かうことに。少し混雑はしていますが、入れないという事はなさそう。良かったです。


先日、読書アドバイザー養成講座で取り上げられていた「わたしのワンピース」は、全点リトグラフで展示されています。

最初は「おやっ」と違和感のあったワンピースのサイズと形。リトグラフで見てみるとこのサイズだから絵柄が変わった時に説得力があるんだなという事が、よりよく分かります。

もしかしたら、リアルな大きさや形のワンピースを描いていたら、ここまでは売れなかったのかもしれない。そんな風にさえ思えてきます。

この本が最初に刊行されたのが1969年。50年以上に渡って支持され続けており、おそらくこれからも読み次がれていく。その事が、理窟抜きに凄いです。

わたしのワンピース

わたしのワンピース

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それ以外に見ていて感じたのが、デッサン力の確かさ。それにも関わらず、技術に囚われる事なく実にいい肩の力の抜き方をした絵が描けている。出来そうでなかなかできない事です。



一つ一つが全て刺繍で書かれた本。凄いです。


13時半からは西巻さんの公演会。1000人近く入るホールのはずですが、半分以上お客さんが入っています。絵本の世界では、それだけ凄い方なんですね。自分もまだまだ本に関して勉強不足です。

80才を越えた方が、たくさんの聴衆の前でほぼ一人で一時間以上講演をしているという事。その事自体が本当に凄いです。

西巻さんの絵本を描くことになったのは、子供に絵を教えている時に、子供達の絵の素晴しさに衝撃を受けたことだそうです。

そんな絵を描ける子供達への敬意と、彼等を楽しませようとする真剣な姿勢。それがあるからこそ、素晴らしい絵が描けるのだろうと思います。

お金をもうけたいとか、自分が名声を得たい。そんな気持ちが先にあると、子供は理窟抜きで気づいてしまいますからね。


講演が終わった後は、急いで電車に乗って、三軒茶屋へ。予定より早めに着けたので、キャロットタワーに行き、美味しいおせんべいを購入。それから、パブリックシアターに向かい、演劇ワークショップに参加します。



カップに入ったのが大黒屋さんの「アンチョビ&ガーリック」。袋に入っているのがBleu Bleuet で買ったセンベイブラザースの「バターしょうゆ」。


始めての方が多かったのですが、その割りにアイスブレイクの時にやたらと上手い人が多いので、ちょっとビビるわたくし。


今回はチームに別れて本の帯だけ渡され、そこからインスパイアされたシーンを作っていきます。

「ザリガニっ?」

どうすればいいんだと思いつつも、追い込まれると意外と何とかなってしまうのが、演劇ワークショップの面白い所です。

「珠玉の8篇」と書かれているという事は、おそらく短編集か連作小説。なので、あまりザリガニに近づけるとこの帯に書かれている事から離れてしまうし、第一面白くない。

とは言っても「ザリガニ」という強い単語がシーンの中心であるのは間違いない。おまけにみんなのそこから連想されるイメージは微妙に違っている。そこら辺のズレをどんなさじ加減で調整すればいいのか。それがなかなか難しかったです。

普段は販促のためにある本の帯を、こういう形で利用したのは始めて。なかなか新鮮な体験が出来た二時間でした。





終わった後に答え合わせ。この本の帯だったそうです。なるほど~~!