だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。憧れ本読書会「右大臣実朝」。春風亭かけ橋落語会@向山庭園。中井・立ち食いそば「田舎そば須坂」。ブックオフ都内完全制覇の旅23「ブックオフ田無店」。

食事をした後に三鷹に出掛ける。いろいろと悩んだのですが、歩いてバス停まで行く。そこからバスに乗り継いでいくことにします。

一番確実なのは、新宿まで出て、中央快速で三鷹に向かう方法なのですが、ただでさえ暑いのに、わざわざ混みごみとして暑苦しい新宿まで行くのはかなりの苦行です。それを選ぶくらいなら、まだ炎天下を一人で歩いた方がマシです。

15分ちょっと歩いてバス停に着いたら、あまりにいいタイミングでバスが来たので、本能的につい乗ってしまう。1~2本後のバスに乗るつもりだったので、お陰で予定より30分近く三鷹に着いてしまいます。

暑いのと、日記や手帳の整理をしたかったのですが、駅前のスタバはすごい混雑&行列。環境が過酷になると、思考が単純になり選ぶ選択肢はありきたりなものになるんだなあ、とつくづく思います。プランBで、混雑具合がまだマシだったドトールへ。

面白そうだったのでマスコットチャームを買ったらミルクレープ。コーヒーとかと比べると、手が掛かっている割りには今一つ地味です。


10時半からは、憧れ本読書会。1年で太宰の主要作品を読む企画です。今月のお題は「右大臣実朝」。途中で吾妻鏡の引用があった事もあり、太宰のものとは思えない読みにくさを感じた作品です。

妙にギクシャクした文章だったので、太宰が少し文章を削ったり足したりしたのかも、と勘繰ってしまったのですが、主催の先生の話だと吾妻鏡自体が元々読みにくいテキストだそうです。

なるほど。こういう所はさすが古文の先生。勉強になります。けど戦中に書かれたせいもあり、他の作品と比べると、少し重苦しくて、太宰のユーモアな一面が発揮されていないように感じます。これは、どうやら気のせいでないようです。


この作品が面白いのは、実朝の事を神のように崇めていた従者が、20年前の事を振り返って書いている事。時間が経てば自分の都合のいいように記憶が書き換えられてしまうことは多々あります。崇めていれば、通常の人よりどうしても甘めの評価になります。

従者の実朝を見る目には、二重のバイアスが掛かっている事になります。なので、ここに書かれている事実関係は間違いではないとしても、人物の見方としては必ずしも世間一般が抱くものにはなりません。

では、そもそも「世間一般」とは何だろうかと考えると、学校や教科書で教わったもので、可能性の高い一つの解釈でしかありません。

この作品を読むと、教科書で描かれているような「文弱」なだけの人物にはとても見えません。少なくても、太宰が実朝に並々ならないシンパシーを抱いていたのは間違いないです。

フィクションを通して、歴史の見方が変わる。そんな刺激的な時間を過ごす事ができた読書会でした。


そんな読書会が終わった後は、黄色い電車に乗って、と思ったら総武線が信号機故障で暫く復旧しないとの事。オレンジ色の電車に乗ることになったのですが、電車が遅れるわ混むわ、中野駅で乗り換えなければならないわ。

理屈の上では、仕方がないという事はよく分かってはいるのですが、もう勘弁してくれよとも言いたくなってしまいます。地下鉄で東中野駅から豊島園駅に移動したら、もういい時間になってしまい、昼食を取る時間はなくなってしまいます。

急いで、向山庭園に移動し、春風亭かけ橋さんの落語会へと向かいます。コンパクトですが、なかなか趣きがあっていい庭園です。



としまえん



向山庭園

きちんと聴くのは始めての噺家さんですが、7月に二つ目に昇進するとは思えないしっかりとした語り口。あまりにもしっかりし過ぎているので、調べてみたら、どうやらいろいろと訳有りの噺家さんのよう。

今回の落語会では、披露目に掛ける演目を増やすために、五席高座に掛けていました。こちらとしても、渋めのネタばかりたっぷり2時間弱聴けたので、かなり満足。かなり真面目に落語に取り組んでいるように見えますし、なかなか面白い噺家さんに成長しそうで楽しみです。

師匠と弟子の関係は当事者にしか分かりませんが、第一印象もかなりいいですし、気も効きそうに見えますし。一見するとこういう事とは無縁の噺家さんに見えるのですけど、一体何があったのだろ?

まあ、そういう事を差し引いても応援したくなる噺家さんです。

(演目)
・孝行糖
・反魂香
・太鼓腹

~仲入り~

・普段の袴
・夢の酒


終わった後は中井で少し遅い昼食。地下鉄から西武線に向かう途中にある、田舎そば須坂さんへ。

太めでしっかりとコシのあるそば。注文を受けてからおろす辛味大根は、薬味なしでも美味しく食べれます。汁はしっかりとしていますが、しつこさはないので、大根ととても良く合います。



辛味大根の鬼おろしそば(大盛) 610円。実物の写真を撮り忘れてしもうた。

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帰り道に、ブックオフの田無店さんに寄ることに。2階建てのフロアで下はコミック、児童書、ゲームなど、子供や若い人中心のエリア。上が一般書や文庫などが中心のエリアになります。

今まで行ったブックオフの中でも、最低クラスの立ち読みの人間のマナーの悪さだったのですけど、店員さんの接客は凄く良かったんですよね。不思議なお店だ~。


すゑひろがりず」さんのサイン本と、その他に何冊か購入。