昼から東新宿に出掛け、新宿文化センターでの落語会。食事と家の事を比較的早めに済ませたのですが、出掛けるとなると昼前後になってしまいます。これだけ暑いと外に出るのも、それなりの踏ん切りが必要になってきます。
始めてお邪魔する会場ですが、ゆったりとしていてなかなか居心地のいい会場です。真打ちに昇進したばかりの昇也師匠と、去年昇進した羽光師匠。勢いのある若手真打ち二人の江戸落語と上方落語を聴き比べてみる、というテーマもなかなか魅力的です。
昇也師匠は披露興行の一番の大きな山場を乗り越えて、ひと安心しつつもお疲れ気味のようです。
小笑師匠が司会でやらかした事など、披露興行の口上のエピソードをまくらで話していましたが、小痴楽師匠の司会途中交代事件って、われわれ観客だけでなく、噺家さんたちの中でもびっくりエピソードだったんですね。
大工調べも途中まではメリハリが効いていてすごく良かったのですが、この噺の最大の見せ場の棟梁が大家に啖呵をきる所で、疲れもあってリズムに滑舌が追い付かずに噛んでしまいました。ご本人も悔しがっていましたが、大変に惜しい!
それでも後半の武助馬も含めて、軽めな噺で流さずに、お疲れ目でもエネルギーを使う噺にあえてチャレンジする。その姿勢は、本当に素晴らしいなと思います。この積み重ねの先にある、10年後、20年後がとても楽しみです。
羽光師匠は、前半は関西人に恨みのある旅館の主人の悪霊が、「いかにも関西人」という言葉やしぐさをした、宿泊客をとり殺そうとする新作落語。東京人から見た大阪人あるあるが満載で、大阪に住んでいた経験のある自分は大いに笑わせてもらいました。
軽めの前半と異なり、後半はがっつりとした長尺の上方落語。若旦那と番頭が、普段のお互いへの不満がエスカレートしてとんでもない事になっていく噺です。
動きは多いですし、あちこちで場面が切り替わります。なので、演じる側だけでなく、聴いている側も集中力とエネルギーとが求められる演目です。個人的には次の予定が気になってしまい、やや集中力を欠いてしまったのは反省ですが、羽光師匠の噺自体は大変に聞き応えのあるものだったと思います。
しょーもないエロネタから、今日のような重くて長い噺まで。振り幅の大きな噺を、どれもしっかり聴かせてくれる所は、師匠の大きな魅力の一つだなと、今日は改めて思いました。
(演目)
・オープニングトーク 羽光・昇也
・笑福亭ちづ光 「初天神」(開口一番)
・笑福亭羽光 「関西人のはらわた」
・春風亭昇也 「大工調べ」
~仲入り~
13時半に始まった落語会。終わって文化センターの建物を出たのが、ほぼ 16時。 2時間ちょっとかな、という予想だったのですが、完全に時間を読み違えました。この後の予定さえ押していなければ、ムチャクチャ嬉しい日なのですが……。
急いで東新宿駅に向かい、渋谷に向かいます。次は16時半から、宮益坂のスタジオでの月例のインプロワークショップ。開始直前で何とかスタジオに入ります。
いやあ~、ホントに、あぶなかったっす。けど、さすがに 30分くらいは、脳ミソと身体がインプロモードに切り替わりませんでしたが。
通常、インプロでお話しを作るときには、相手のオファーを受けて、そこから連想したものをandとして加えていきます。今回はそれとは正反対ともいっていい、オファーこそ受けますが、あえて連想から離れたものをつなげてシーンを作っていきます。
映画が最たるものですが、関係ないものでもあえて関係づけせずにはいられないのが人間の性。その性の枷を外すために、動き、言葉、文と少しずつハードルを上げながら、関係のないものを作り、最後にシーンを立ち上げていきます。
もともと通常よりもエネルギーを使う作業なのですが、その前に落語というイメージする事によって成立するエンターテインメントを2時間以上みっちり観た後という事をあり、終わった後はかなりぐったりとしてしまいました。
けど、楽しかったから、まあ、いいや~♪
ワークショップ終了後は、渋谷からスタンプラリーへ。スムーズにいくかと思ったら、虎ノ門ヒルズ駅で設置場所が分からず、30分以上、ウロウロしてしまう。
出口が分かりにくかったり、駅の事務所が地上にあったり、周辺エリアが区画整理中だったりと、とにかくいろいろと悪条件が揃ってしまい、大変に大苦戦しました。中目黒方面の日比谷線に乗ると簡単に目的地にたどり着けるんですけど、そこを外すとどう回ってもそれなりには時間が掛かってしまう、という厄介なコースです。
虎ノ門で大きく手こずったこともあり、稲荷町で本日はギブアップする事に。駅前の日高屋さんでちょっと遅めの夕食にしたのですが、入った瞬間にラストオーダーに。完全に油断していました(笑)
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レバ野菜炒め定食 680円+餃子 6個 230円