だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。JPIC読みきかせサポーター講習会@一橋講堂。

暑いですし、昨日のワークショップとその後歩き回ったダメージが想像以上に残っていて、寝起きが大変にしんどいです。起きたらもう8時。2割くらい、今日は選挙の投票に行ったらそのまま寝てようかなあ、という怠け心が襲ってきます。それをねじ伏せて、急いで神保町へと出掛ける。

本日は、朝からJPICの読みきかせサポーター講習会に参加する。「読みきかせ」とは言っても、本日は午前中は講演で、午後は講義とひたすら座学です。まずは、最後まで起きている事が目標です。

午前中は、翻訳家の小宮由さんの講演。もともと編集の仕事をされていたり、家庭文庫の主宰をされている事もあるためなのか、かなりアカデミックなお話に。所々で児童教育の古典で辛うじて名前は聞いたことがあるよ、という書名からの引用がでてきます。

そのたびに、さらっと「説明するまでもありませんが」と言って、その方が何者でどんな本なのかが分からないまま流れていくので、置き去りにされているような気持ちに。えっ、これって、社会的に見て常識なんすか?

大学時代に学芸員の資格を取るために、教育学関連の講義を何コマか取ったのですが、それが尽くつまらなかった印象しかなかったんですよねえ。自分が人に何かを教えることが苦手だったという事も重なり、教育学関連の本は無意識レベルで避けていたのかもしれません。

それでも、教育学の先生達の講義と違って興味深く聴けたのは、小宮さんのお話しが実際に子供や親御さんと接している中で感じたり、考えたりした事だったからです。

通常はすごく柔らかくて論理的な語り口なのに、所々で激辛とも思えるものに変化するのは、子供の読書環境の現状への危機感を強く感じているからだろうなあ、と思います。


以前から読んでみたかった、「キプリング童話集」が小宮さんの翻訳だった事を知らなかった自分の勉強不足を反省しつつ、本を購入することに。サインも入れていただきました。


食事を挟んで午後からは講義が二つ。越高一夫さんと、吉永みのりさん。書店員と学校司書というそれぞれの立場から、子供にどう本を紹介するか、どう選書するかについての話しがありました。どちらもブックトークなどの実演を交えて具体的で、いろいろと参考になりました。

自分ではそれなりに幅広く本を読んできたつもりです。けど、こういう場に行くとそれがつもりにしか過ぎず、中途半端に偏っている読書体験だなあと強く感じます。それが体感できただけでも、怠け心に負けなくて良かったなあと思いました。


夕方で終わったのですが、今日は東京メトロのスタンプラリーの続きはやらず、参議院選挙の投票に行きまっすぐ帰りました。東京選挙区はかなりの激戦のようなので、いつも以上に自分の1票が大事になってきそうです。