だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。自由丁読書会。新宿区立博物館。消防博物館。四谷三丁目・立ち食いそば「いまゐ」。

本日は、朝から蔵前に行き自由丁さんでの読書会。日曜の朝から早起きするのはつらいなあとは思いつつ、どうしても読みたい本がある時には本当にありがたいので、時々使わせてもらっています。

途中までとはいえ、他の参加者の方と内容をシェアする事で、自分の頭の中を一度整理できますし、読んだことのない本の事を知る事もできる。こういう場を作っていただいて、大変に感謝しています。

第一、何のきっかけもないと、昨日のようにずるずると家で無為に一日を過ごすことになってしまいます。


今回自分が持ってきたのは、TAJIRI選手の「プロレス深夜特急」。昨日のトークショーTAJIRI選手にサインしていただいた本です。

ヨーロッパやアジアなどでのTAJIRIさんの移動を見ているとスポーツ選手というよりは、文字通り「旅芸人」。そこで出会うのは、アメリカや日本の動画を見て憧れ、一からプロレスを始めた若者たち。プロレス団体がない国では彼等がプロレスのパイオニアです。

彼等は、その国のプロレスを大きくし、いずれは動画の中に出てくるスター選手のように成功したいと願っています。けど、彼等はとうすればそこにたどり着けるのかが、わからない。

かつて世界最大のプロレス団体で活躍したTAJIRI選手。若いころの自分と重なる部分もあって、彼等に対する目差しが、とても暖かい。それが本全体から伝わってくるのが、とてもいいです。

カレーやらフリーペーパーやら銀座やら。今回の読書会は、他の方の読んだ本の内容から話しが広がる事が多く、おかげで楽しい時間を過ごさせてもらいました。


他の方の読んでいた本。



「銀座百点」というフリーペーパーを約半年分持ってきた方の話から、フリーペーパーの話が盛り上がりました。これは、その流れでお店からいただいた蔵前のフリーペーパー。自由丁の店長さんがほぼ編集をされたそうです。


読書会が終わった後は、馬喰横山まで戻り、都営新宿線で新宿方面へ。浅草線から新宿線の乗り換えの時に、久々に「文殊」さんに寄って、少し遅い朝食を取る。

この間、U字工事さんのYoutubeチャンネルでこの店が紹介されるのを見ていたら、妙に食べたくなってしまったんですよね。コロナ前にその年の目標にしていた「文殊」チェーン完全制覇も、まだ道半ば。今年こそは何とか達成したいです。



むじなそば+ミニかき揚げ丼セット 700円。


朝食後は曙橋駅に移動し、そこから歩いて新宿区立博物館へ。常設展と企画展を見るつもりだったのですが、今日までの企画展は入場無料。

「次回展示はセットで見ると割引きなるので、今日は企画展だけ見て、改めて両方見た方がお得ですよ」という受付けの方の提案を受けて、今回は企画展だけを見る事に。こういう提案は大歓迎です。


今回の展示は戦後~昭和後記にかけての遊びやおもちゃに関するもの。撮影禁止だったのですが、個人の方が所蔵されている資料が充実していて、入場無料ですいません、と言いたくなってしまう充実ぶり。

月光仮面ブロマイドとかライダースナックのカードとか、初期の人生ゲームとか、純粋に欲しくなってしまいます。さすがに月光仮面の頃には生まれていませんが、「モノ」というものが嘗ての記憶を呼び起こす触媒のように感じられ、子供の頃の自分の遊びの記憶が甦ってくるのがいいですね。


区立博物館の後は、歩いて四谷三丁目へ。丸ノ内線に乗る前に、以前から行きたかった消防博物館に行くことにします。四谷消防署の建物の何フロアかを博物館として利用しているので、移動が少々面倒で分かりにくいてすが、所狭しと並んだ展示物は、トータルすると中々のボリュームです。

歴代消防車やはしご車、救急ヘリ等、子供さんが見ても分かりやすい、かつ楽しめる展示も充実しています。そのお陰か、家族づれの見学者の比率がかなり高いです。


ではこの博物館はお子さま向けかというと決してそうではなく、消防活動の今や歴史の展示のスペースもきちんと取られていて、活動への啓蒙の役割はもしっかりと果たしています。

江戸時代の火消しの衣装や道具を見ていると、今村翔吾さんの「羽州ぼろ鳶組」シリーズの世界をより鮮明にイメージする事ができます。

そんな火消しが明治に廃止され、消防の組織が近代化されていきます。延焼するおそれのあるものを破壊していくことから、火を消していく事へと、消火活動が変化していく過程もきちんと分かる展示になっていて、興味深く見ることができました。

無料という事で、最初は甘く見ていたのですが、なかなかどうして。タダとは思えない充実した展示ですし、家族づれが訪れるのも分かる気がします。


丸ノ内線に乗る前に、駅前の立ち食いそば屋、「いまゐ」さんで、これまたちょっと遅い昼食を取る。立ち食いそば屋さんとは思えない、お洒落な内装と器です。

注文を受けてから茹でるので、少し時間は掛かりますが、その分麺は細めなのにコシがしっかりとしていて、待っただけの価値は充分にあります。

トマト味の冷製パスタに近いイメージですが、そばの方がさっぱりして、より食べやすいです。暑いときにはぴったりのメニューです。



冷しトマトそば 690円。


今日は侮っていたら、想像以上に面白かったり、美味しかったりする事が多い。トータルすると、結構得した気分になれた、1日でした。