だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。北とぴあ若手落語家競演会。王子・立ち食いそば「いろり庵きらく王子店」。

昼過ぎから王子へ。少し早めには着いたのですが、どこも混んでいて、コンビニで買って済ましたりしない限りは、食事できそうもありません。

もともと商圏の割りに飲食店が多くないので、土日はこうなる事が多い。まあ、こうなることは半分覚悟していたので、そのまま北とぴあに向かいます。今日は、若手落語家競演会を観に行きます。昼食は、それが終わってからっすね。

 

この会にお邪魔するようになって3回目になりますが、今年は誰に投票するのか、一番悩みました。それぞれタイプが違いますし、全員が「自分こそが一番お客さんに喜んでもらうんだ。そして首尾良くいけば優勝するんだ」という熱量を持って演じています。それがとてもいい方向に作用し、お陰で大変に見応えのある落語会になったと思います。

 

悩んだすえに、自分はつる子さんに投票したのですが、惜しくも2位で奨励賞。限られた時間の中で、笑わせる所と聴かせる所のメリハリがとても巧みに使い分けられていて、やっぱり若手の中では上手い方だなあと、再確認。

 

惜しくも優勝には届きませんでしたが、強烈なインパクトを残したのが、鯉白さん。勝ち目のないチャンピオンに「なぐらない」事で対抗しようとするボクサーの姿を描いた新作落語

「これって落語?」と一瞬疑問に感じてしまう内容といい、それをあえて競演会で掛ける心意気といい、「クレイジー野郎」の矜恃をしっかりと見せてもらいました。また、別の所でお会いしたいです。

 

鯉白さんとは真逆の方向で我が道を行ったのが、志ん松さん。最後にも関わらず一切マクラもなしに、重めの噺で勝負します。あえて冬の噺を選ぶ所といい、自分は本寸法の古典落語で生きていくのだという、強い信念を感じました。前の5人の噺の総カロリーがもうちょっと低かったら、優勝してもおかしくなかったです。

 

結局、優勝したのは2番目に演じた、吉緑さん。「天狗裁き」を天丼で笑わせていく所は、師匠の花緑さんの高座を思い出しました。

15分という限られた時間にも関わらず、きちんと必要な間を作っているところはさすがです。一方で枝葉の部分は思い切って切り落としている。面白いだけでなく、噺を組み立てる巧さも感じさせてくれる高座でした。

 

見応えがあったのですが、カロリー過多でお腹一杯状態。そんな中で最後に高座に上がったのが、三三師匠。過去の優勝者でもあり、今回の競演会は33回目。これ以上ない位この会に相応しいトリです(笑)

その辺の状況をきちんと踏まえて、かなり軽い演目を選んでくる所もさすがですし、それ以上に凄いのは、軽妙だけどしっかりと聴かせてくれる事。カロリー過多状態なのに、頭や身体にノーストレスで噺が入って来るのには驚きです。

先日の国立中席の談春師匠といい、軽めの噺を面白く演じられる噺家さんって、実は一番凄いのでは?そんな風にさえ感じてしまいます。

 

(演目)

・入船亭辰ぢろ「手紙無筆」(前座)

①桂鷹治             「能狂言

柳家吉緑         「天狗裁き

③瀧川鯉白         「なぐらない」

    ~仲入り~

林家つる子     「お菊の皿

⑤桂竹千代         「古事記

⑥古今亭志ん松 「夢金」

    ~仲入り~

柳家三三          「加賀の千代」

 

 

落語会で北区の名産品を売っているコーナーがあったのですが、そこで買ったトキハソースの落語会限定詰め合わせセット。お買得ではあるのですが、唯一の難点は「重い」ということ。帰りは大変だったっす。

 

競演会が3時間以上と長時間だったので、5時過ぎに、JRの駅前の立ち食いそば屋さんで漸く少し遅い昼食。それでも、まだそれなりに混んでいます。

山芋とそばの組み合わせといえば、「とろろそば」が定番ですが、これはこれでなかなかいいです。山芋の天ぷらだけだとやや味気なくなるので、そこに舞茸をプラスして、旨みと食感の奥行きを増やした所がいいです。

 

舞茸と山芋天そば560円+明太ごはん 170円

 

食べ終わった後は、隙間時間にコツコツとやっていた常磐線界隈の謎解きへ。出来ることなら本日中にケリをつけたかったのですが、最後に近い所で引っ掛かってしまい、時間が遅かった事もあり、もう一息の所で泣く泣く断念。

今回は、比較的サクサクいけたので、そのまま押しきれると思っていたのですが……。

 

まだ、期限はあるので、自宅で立て直して、次でケリをつけます!