だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。アドミュージアム東京。日本銀行見学。みなとシネマフェスティバル「ちょっと思い出しただけ」

仕事が少なかったのと、日本銀行の見学の予約が上手く取れてしまったので、今日は午後から半休の予定……。

 

……、という事を差し引いても、あんまり仕事をやった気がしません。申し訳ない気持ちと、こんな事なら一日休んでも良かったかなあという後悔に苛まれる。

 

まあ、いいや~(思考停止)

 

とりあえず、私の替わりに働いてくれる人達に感謝しつつ、会社を出て出掛ける事に。今日はここぞとばかりに予定をぶちこむだけぶちこみましたし。

すんなりいけばそれほど掛からないのですが、スタンプラリーのハンコ押したさに青山公園に寄ったため、スケジュールがかなり圧迫されてしまう。

何とか予約時間ギリギリで汐留にたどり着きます。それにしても、どの電車に乗っても混んでいる。12月に入ったからか、それともコロナの規制が緩和されたからなのか。いずれにしても、人混みが何よりも苦手な自分にとっては大変によろしくない状況です。

 

それでも、最初の目的地のアドミュージアム東京は、外ほどは混雑しておらず、まずはひと安心。平日の日中ですかは、そりゃあそうですか。

名前の通り広告の博物館で、建物は大きく分けて、日本の広告の歴史について展示されている常設展、あるテーマに特化して展示している特別展、関連書籍が閲覧できるライブラリー。その3つに分かれます。

広告の歴史を見ていると、メディアの発達とともに伝え方やテーマが変化していくのが面白いです。十返舎一九式亭三馬など、僕たちが作家として捉えている人達が、広告の歴史だと名クリエーターでもあるようです。目線を変えると、今まで見ていた人やモノへの見方が変化していく。こういう経験は知的好奇心が刺激されてワクワクします。

 

最初は商品を売ったり、企業の知名度を上げるだけだった広告。それが時代を経るに従って、問題を提起したりそれとどう取り組むかというテーマとも向かい合っていきます。それが時系列で分かるように展示されているのも、なかなか興味深いです。

 

 

特別展はACの広告の50年の歴史を見ていく企画です。震災やコロナなどはあえて外した事で、日常さまざまな活動をしているのが、よく分かるようになっています。

テレビからACのCMが流れてくると、ちょっと押しつけがましいなあと軽い反発を覚える時もあります。けど、こうして俯瞰して見ると、手法的には実に多様で興味深いものが結構あるんだなということに、改めて気づきました。

先日のたづくりもそうですが、無料でもアンテナを張っていると、結構面白い展示が見れるんだなあ、と素直に感心してしまいました。そういえば、次の目的地も無料です。

夏目雅子さん。骨髄バンクのドナー登録を呼び掛ける広告。このように問題提起されると、広告の前に立ち止まって、思わず考え込んでしまいます。

 

ちょっと押しぎみになってしまいましたが、展示を見た後は、水天宮経由で三越前駅へ急いで移動。 本日のメインイベントの日本銀行へ向かいます。地図では集合場所が少し分かりにくかったのですが、現地に行くとすぐに見つかったので、ひと安心です。

 

入り口で身分の確認や手荷物検査を終えた後に見学へ。最初に10分ほど映像を見た後に銀行の本店へ。2Fに上った後、地下の旧金庫を回り、最後に1Fに戻ってきます。

 

丹下健三氏設計の建物を、ガイド付きでじっくり見れるだけでもかなり貴重な体験。それが歴史的にも貴重な建物であればなおの事です。

 

地下では当時のお札が保管されていた状態が再現されています。本と同様、お札もハンドリフトで移動させているのを知ったときには、ちょっとだけ感慨深いものがありました。考えてみたら、お札も本も紙に何かを印刷しているものという点では、共通しています。

 

 

公共の建築物にしては、天井も含めて余裕を持ったゆったりとした造りだったのには、ちょっとびっくりしました。こういう所は実際に自分で足を運ばないとわからない所です。

ガイドの方の話では、2Fまでの天井が高い割りには、3Fはやや窮屈な造りになっているそう。海外の銀行(特にイギリス)を参考にしたとはいえ、建物だけでなく銀行の制度そのものを一から作っていく。そんな試行錯誤の状況の一端を建物からも見ることが出来ます。予想以上に楽しい見学でした。

 

 

見学が終わった後は、また慌ただしく移動。麻布十番駅から歩いて、麻生区民センターを目指したのですが、これが大失敗。微妙に道に迷うし、鳥居坂というシャレにならない急坂を上るハメにはなるしで、とにかく大苦戦。多少遠回りでも六本木まで出て移動すれば良かったと、激しく後悔します。

それでも、開演前には会場に到着。夜はここで映画を見ます。みなとシネマフェスティバルという東京国際映画祭の連動企画で、作品は松居大悟監督の「ちょつと思い出しただけ」。

「ナイト・オン・ザ・プラネット」から着想を得て、尾崎世界観さんが曲を作り、それを膨らませて映像作品にしたものだそう。尾崎さんだけでなく、松居監督もかなり思い入れが深いよう。所々に作品の引用やパロディが出てきて、この作品が好きな自分も思わずニャッとしてしまいます。

この作品がただのオマージュで終わらないのは、時間と空間の使い方を、本家を踏まえながらも絶妙に変えていること。「ナイト・オン・ザ・プラネット」では同じ時間に世界の5つの場所で起こった、タクシーとお客にまつわる様々な人間模様を描きました。

この作品では、東京で起こった、タクシードライバーの女性とダンサーの男性。そんな一組の男女の7月26日に起こった出来事を6年に渡って時間を前後させながら描いています。

解りやすさという点では、あまり親切ではありませんし、所々に細かい仕掛けが施されているので、一度見て全て理解出来たとはとても思えません。けど、池松壮亮さん伊藤沙莉さんの間や空気感が絶妙だったり、尾崎世界観さんや國村隼さんやニューヨークの屋敷さんを始め、存在感のある脇役が多かった事もあり、かなり楽しめました。

上演後のトークで登場した、プロデューサーの沢村敏さんが、繰り返し観たくなるような絶妙なネタバラシ。お陰で、作品についての理解はかなり深まりましたが、今度はDVDでまた見たくなる事態に。ホントに商売上手ですわ~(笑)