だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。憧れ本読書会「太宰治『人間失格』」。旧古河庭園。西ヶ原・和菓子「平塚亭つるをか」。港区立郷土歴史館。幡ヶ谷・ラーメン「豚山幡ヶ谷店」。

早めに家を出れたなあと思ったのですが、目前でバスを乗り損ねてしまい25分待ち。そこから三鷹行きのバスに乗ります。

それでもいつもなら読書会の時間にギリギリ間に合うのですが、バスがどうしようもないレベルで混雑してしまい、遅れに遅れてしまう破目に。道路自体はそうでもなかったのてすが……。

 

そんな訳で、少しだけ遅れてしまいましたが、午前中は三鷹で読書会。太宰を一年かけて読む読書会も今回が最終回です。所々しか参加できませんでしたが、それでも複数の作品を読んで始めて気づく事もあり、なかなか楽しい体験でした。

ラストの今回は「人間失格」。太宰の最後の長編小説であり、代表作でもあります。

 

この作品や太宰の事が好きであれ嫌いであれ、自分と人との関わり方についてこの本と比較しながらついつい語ってしまう。読書会をやってみて、改めて不思議な作品だなあと思います。

 

普段の読書会ではほとんど語らない、自分の日頃恥ずかしいと思っていて隠して部分も、何故かゃべっている自分が。

我に返ると「こんな筈じゃなかったんだけどなあ~」と思う瞬間も。

 

この小説の主人公は、確かに底ぬけに優しい。けど、その優しさは「嫌われたくない」という自分の都合だけのものです。それに、それだけでは葛藤が起こった時に、乗り越える事はできません。心の内まで読めない第三者からみたら、タダのダメ人間以外何者でもありませんし。

そんな主人公に若い頃の自分を重ねつつも、ダメ人間から脱出するために少しは努力しろよ、ともいいたくなる。身に積まされつつも、理屈だけでは簡単に割りきれないけど、共感できる部分もある。何だか複雑な気持ちになってしまいました。

考えるまでもなく、この作品はただの「小説」。フィクションに過ぎません。それなのに、全ての事が太宰自身の身の上に起こったように感じてしまうのも、不思議です。

 

少人数でみっちり話ができて楽しかったのですが、一方で、何か、今回はいつもと勝手が違う「不思議な」感覚になる事が多かったです(笑)

 

太宰、おそるべし!

 

 

そのあとは、都心へ移動。三鷹の読書会に来たあとは、何故かJRの人身事故に巻き込まれる事が多いのですが、今日は順調です。年末のせいなのか、バス同様に電車もいつもより人が多いです

 

市ヶ谷から南北線に乗換え、西ヶ原駅で下車。クイズラリーのポイントを回りながら、最後に旧古河庭園に。いい運動になりました。これであとはクイズに答えれば、回答用紙を提出できます。

クイズラリーの冊子。回っている時に、同志を全く見かけなかったのですが、それは28ヵ所全てを回ってクイズに答えないといけない、という超ヘビー設定のせいだと思います。

 

旧古河邸は、煉瓦作り。写真や遠目でみる以上に年期が入っていますが、かなり丁寧に保存されてはいるようです。中に入ろうとしたのですが、庭園の入場料(150円)とは別途に、400円掛かるそうなので、さすがに諦める。保存の事を考えてなのでしょうが、ギャップが極端です。

 

建物の正面にある階段を下りると、本格的な和式の庭園が広がっています。紅葉もほぼ散ってしまい、造園の方たちが慌ただしく冬支度をしています。

季節外れで人がほとんどいませんが、それが逆に趣きがあります。庭園全体をじっくりと見れますし、歩いているとかなり心地いいです。

こうした庭園は、外出がままならない人達が無聊を慰める。そんな一面もあるのかなあ、と勝手な想像をしてしまいます。

 

 

庭園を出て、駒込までいくか、それとも西ヶ原に戻るのか。少し悩んだのですが、戻る事に。それというのも、行きに見かけた和菓子さんが気になったからです。

 

さっきは何人か並んでいたのですが、幸いすぐに買えそう。旧古河邸ほどではありませんが、建物自体に年期を重ねた重みがあって、なかなかいい雰囲気です。これは、期待できそう。

 

一番人気の豆大福が売り切れだったので、大福(190円)ときなこ大福(240円)を購入。

餅のきめの細かさ粘りが半端ないです!丁寧に仕事をしていないと、生み出す事のできない味だと、素人の自分でもわかります。

 

どうやら、内田康夫さんの浅見光彦シリーズに登場している事もあり、ファンの間では聖地といわれているお店だそう。けど、沢山の人達が買いにくるのは、それだけが理由てはないようです。一度読んでみようかな。

左・大福 190円、右・きなこ大福 240円。

 

西ヶ原から、次は南北線で移動し白金台駅へ。港区立郷土歴史館へ。会期末が明日に迫った、鉄道開業150周年の展示を見に行きます。

写真や錦絵など、視覚情報の多い展示の占める割合が高いのが、今回の展示では印象的です。開業当時の駅やそれに関わった人達の様子がいろいろと想像できるのが、楽しいです。

 

その他の目玉としては、開業時に高輪付近の海上に線路を通すために作られた「高輪築堤」の遺構が一部展示されていた事。高輪ゲートウェイ駅の周辺工事の際に、最近見つかったものだそう。日比谷カレッジや寸志さんの講座で話しでは聞いていたのですが、実物を見るのは始めてです。

 

150年前にこの上を鉄道が走っていたと想像すると、ちょっとロマンと感動を覚えます。

福沢諭吉の写真

高輪築堤の遺構。高輪ゲートウェイ駅の再開発の時に出てきたもの。

小林清親

月岡芳年

 

博物館を見終わった後は、調布で映画会のチケットを買うために、京王線に乗ろうと思っていたのですが、そんなタイミングで、上北沢で人身事故。

 

こっちかあ~。ヽ(´Д`;)ノ

 

都営新宿線直通の橋本行きだった電車が、幡ヶ谷で笹塚行きに変更。新宿に戻ろうかとも思ったのですが、幡ヶ谷で食事をしつつ時間を潰す事にします。

以前から気にはなっていたのですが、なかなか入れなかった豚山さんに、いい機会なので行ってみることにします。

 

かなり強もての店員さん達だったので、最初はちょっとビビっていたのですが、話してみると、気さくで気のいいお兄ちゃん達。お店のシステムも丁寧に教えてくれます。

自分は、にんにく抜きの、野菜増しで。野菜がたくさん食べれるようになっているのは、個人的にはうれしいです。

ニンニクがなくても、醤油トンコツのこしのある極太麺で、かなりのガッツリ感。チャーシューを気持ちのいい分厚さ。食べ応え充分です。

大ブタ(麺 375㌘ 肉5枚) にんにく抜き  野菜増し  1130円

 

復旧見込みの時間に戻り電車に乗ったのですが、笹塚停まりになってしまい。今度は笹塚で釘付けにあってしまいます。

復旧予定が17時20分から40分になり、そこから更に延びて18時過ぎに。おまけに行き先もコロコロ変わるので、どう動いていいのかが分からなくなる。そのためホームも必要以上に混雑しまいます。

大元の仕切りが悪さに、駅の人間が振り回されているとしか思えない状況なのですが、情報の精度が低いので、こちらの打てる手がかなり限られてしまいます。そこが、何とももどかしい所です。

 

まあ、それでもだいぶん遅くはなりましたが、チケットを買うことは出来たので、よしとしましょう。

 

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