三渓園に行こうと準備していたら、年末に用意していた、謎解きキットの続きが見当たらない!あまり時間を取ると、琴の演奏会に間に合わないので、とりあえず出掛ける事に。
ゴールデンウィークに完走できなかった謎解きの落とし前をつけるのが最大の目的だったのですが……。仕方ない、500円だから買い直しますか~。
どのルートで行こうか悩んだのですが、まず湘南新宿ラインで横浜まで出る。そこから乗り換えて根岸で降りて、バスか徒歩で行くことにします。
歩く時間が少し長くなりますが、年末の運動不足解消にもなりますし、もっとも計算は立てやすい。そんな目算です。
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しばらくは根岸から海岸線に近い場所を歩きます。
途中までは思惑通りに進んだのですが、三渓園に入る入り口を間違えてしまうという痛恨のミス。三渓台付近のアップダウンの激しいエリアを、しばらく彷徨います。まさか箱根駅伝の翌日に、自分が神奈川の坂道を登るとは夢にも思いませんでした。
それでも悪戦苦闘しながら、根岸駅を出て一時間ちょっと掛けて、何とか園に辿りつき一安心。演奏の開始まで時間がないので、急いで鶴翔閣へ向かいます。
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鶴翔閣
30分という限られた時間ではありますが、重要文化財の建物で、(ギリギリ)穏やかな気持ちで和楽器の演奏を聴く。年明けから、大変に贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
普段はそこまで意識はしていないのですが、いい環境で音楽を聴くと、心もち音が澄んでいるように感じます。普段よりも耳にすんなりと音が入ってくるような気がします。
(曲順)
・春の海
・LEMON(米津玄師)
・新時代(ウタ)
・人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城より)
演奏会が終わった後は、謎解きに再チャレンジしつつ、去年来た時には回りきれなかったエリアを中心に見学する事に。
藤森照信さんと山口晃さんの「日本建築集中講義」の中に三渓園の事も取り上げられているのですが、白雲邸や臨春閣、聴秋閣など、文中で取り上げている建物を全く見ておらず、自分の見る目のなさに大いにへこんだものです。今日は、それらを見るのも、大きな目的の一つです。
三渓園は、かつての原三渓氏の私邸だった「内苑」と、近隣住民に無料で公開した「外苑」とに分かれるそう。今回は「内苑」を中心に回ります。
外からになりますが、鶴翔閣以外の内苑にある建物も佇まいが素晴らしいものばかり。
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謎解き冊子と、完走賞でもらったポストカード
三渓園で横浜行きのバスを待っていたのですが、なかなか来ず。休日ダイヤの時刻から遅れること、20分ちょっとで漸く到着します。
駅伝の影響かもと思ったので「何かあったのですか」と、自分にしてはかなり下手で聞いたつもりだったのですが、「年末年始特別運行だから」とかなり横柄な態度を取られ、軽くキレそうになる。
こっちは、ただ事情を知りたかっただけなのに~。
まあ、仕方がない。
市営地下鉄やみなとみらい線の運賃が高いため、最寄りのバス停に着くたびに人が乗ってきて、かなりの混雑にはなりましたが、何とか横浜までたどり着きます。そこから行きと同様に湘南新宿ラインを使い新宿へ。
横浜もそうでしたが、閉まっているお店も多いので、開店している飲食店や喫茶店はどこもほぼ一杯です。それでも、西口の「かつや」さんに何とか滑り込む。期間限定の「タルカツ丼」をいただきます。
朝からかなり歩きましたから、エネルギー補給には最適です。
見た目はかなり濃厚そうですが、口当りもよく、イメージしていたものよりもかなり食べやすい。地味ですけど、ネギやキャベツが口直しとしていい仕事をしてくれています。
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味噌タルカツ丼 715円+ご飯大盛143円+豚汁(大) 198円=1056円
夕御飯用に、西口の地下のMIGNON(ミニヨン)さんでミニクロワッサンを購入。中がしっとり、外はパリパリで美味しかったです。
明太やさつまいものように、中に具が入った商品の方が、個人的には好みですね。
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プレーン、チョコ、さつまいも、明太、期間限定(この日は米粉)の5×2=10個セット 845円。
夜はプーク人形劇場で新作落語会。顔見せ興行が多い新年の中でも、個々の持ち時間の縛りがユルユルな貴重な会。一昨年なんか、劇場の完全撤収時間ギリギリの21時40分位までやってましたから(笑)
幸い、今日は21時までには終ってくれました。
そういう事もあり、やたらと濃ゆい客層です。自分も濃い方だという自覚がありますが、完全に霞むレベルです(笑)
ぐんまさんは、ザ・グレート・カブキにあこがれる小学生の噺。大部分の人間を置き去りにしながらも我が道をいくのが、すがすがしいです(笑)無茶苦茶な噺の割には、意外と芸や設定が細かい所が笑えます。
駒治師匠は、東京の鉄道の乗り換えのめんどくささを、あるあるを巧みに交えながら語っている、師匠の真骨頂ともいえる噺。国際フォーラムの地下から、簡単に京葉線の東京駅にたどりつけた衝撃を思い出しました。
和泉師匠は、大掃除で久しぶりに冷蔵庫を片付けた家族の悲喜劇。自分も結構ズボラな方なので、「わかるわ~」という気持ちに。ドレッシングって結構賞味期限が短いので、気づいたらいつの間にか期限切れになっている事が結構あります。家に帰ったらもう一度冷蔵庫を掃除をしたい気分になる噺です。
トリの彦いち師匠は、椅子に座ると昔の事を思い出す不思議な写真館の噺。過去を美化してしまいがちな人間の嫌な部分が白日の元に曝されるモヤモヤとした気持ちと、バラバラな断片がつながるすっきり感。そんな相反する気持ちが両方味わえる、何ともいえない不思議な噺です。
(演目)
・春風亭貫いち 「セロミエド」(開口一番)
・林家きよ彦 「画期的な男」
・三遊亭ぐんま 「東洋の神秘~武藤敬司引退記念編~
・三遊亭わん丈 「サンタ居噺」
・古今亭駒治 「上京物語」
~仲入り~
・弁財天和泉 「冷蔵庫の光」
・林家彦いち 「記憶椅子」
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