だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。本と活字館ワークショップ。「ほくとぴあ亭特別編 新春落語2023」@北とぴあ つつじホール。

午前中は、ここの所大変お世話になっている本と活字館へ。企画展の展示が替わったのでそれを見るのが一番の目的。それと並行して、ワークショップも受講します。

今回は、館内で配布しているポストカード作りの時に出たヤレ紙やヤレ箔(破れたり、半端になってしまった用紙や箔)を使い、リングノートを作ります。

 

大雑把な手順は、素材を選ぶ→レイアウトを考える→箔をつける→リングを止めてノートにする。それで完成になります。

通常、箔をつける場合は加熱するらしいのですが、今回は糊のように貼って箔をつけることのできる「ウチノリ」というモノを使用。作業そのものはシンプルなのですが、力の加減が大変にデリケート。キレイに仕上げるのが、なかなか難しいです。

 

それでも試行錯誤しながら、最後はリング止め専用の器械を使ってノートを綴じてもらい、何とかそれっぽくはなりました。

 

印刷関係のワークショップをやってて面白いなと感じるのは、技術は進歩しても、基本的な原理はかなり昔の時代から大きくは変わってはいないんだなと、という事が実感出来ること。

別のワークがあったら、また来てみたいなと思います。個人的には、シルクスクリーンを使ったワークショップとかやってもらえると、嬉しいですね。

ウチノリ。手軽かつ安全に箔づけできる、優れモノ。

 

企画展は、館内の印刷工房の機械や道具を紹介したもの。館内で配布しているポストカード等が、どの道具を使って作ったのかや、ワークショップで使ったヤレ紙やヤレ箔が出たのか。失敗の過程まできちんと見せてくれるのがいいです。

 

ワークショップと見学が終わったら、カフェラテを飲みながら、駅の方に戻ってDNPプラザに行き、ざっと見てみる事に。セレクトショップ風の書店とギャラリーとカフェが合わさった、不思議な施設。

写真展から1冊ものの写真集を作ってしまい、そのプロセスまで展示してしまえるのは、印刷会社だからこその企画。なかなか興味深かったです。

 

カフェラテ 180円。コスパが恐ろしくいいので、ついつい頼んでしまいます。

 

駅に戻る途中、F&Fさんで、たまたま自分が大好きなサバ缶を発見する。日本百貨店に行かないと売っていないと思っていたので、大変にありがたいです。後先考えずに迷わず買ってしまいました。

ただし、3缶買っても一切サービスも値引きもない上に、やたらと重たい事になり、後々己の浅はかさを後悔することになります(笑)

 

駅に戻った後は、東京メトロ王子駅まで行き、軽く食事をした後に、ほくとぴあの落語会に。

今回は定期的に開催しているほくとぴあ亭という若手が出演する寄席の特別版。過去の出演者で好評だった二つ目さんの他に、小助六師匠が出演します。

 

遊子さんは、以前から聴いてみたかった噺家さん。赤坂ミニマラソンの優勝者は伊達ではなく、かなり身体を鍛えているよう。それが立ち居ふるまいや語り口のキレイさにつながっているように思えます。

 

つる子さんの反対俥は、いい意味でクレイジー。大いに笑わせてもらいました。この噺って、典型的な滑稽噺の割りには、面白く聴かせるのが難しい噺だと思いますので、二つ目にも関わらずこれだけ笑える噺にしたのは、本当に凄いと思います。

 

休憩中に「こんなの落語じゃない」と言っていたじいさん。あんたは、ホントに、見る目がない!(笑)

 

竹千代さんは、ほぼ改作といってもいい「ちはやふる」。「たつたがわ」「からくれなゐ」から、いつの間にか唐揚げの噺になっている所が馬鹿馬鹿しく、かつ可笑しいです。

 

トリの小助六は端正で落ち着いた語り口。つる子さん、竹千代さんと賑やかで馬鹿馬鹿しい噺が続いたので、しっとりとしているのが、心地よく感じます。

真打ちとしては若手の方ですが、全体を見渡してきちんと流れをコントロールしている所は、キャリアを感じさせない円熟味を感じます。

 

(演目)

・瀧川はち水鯉 「狸札」

・橘家文吾         「たらちね」

・三遊亭遊子     「電話の遊び」

林家つる子     「反対俥」

         ~仲入り~

・桂竹千代          「千早ふる」

・養老瀧之丞          和妻

雷門小助六      「抜け雀」

 

 

#ワークショップ  #博物館  #落語