だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。味の素スタジアムでJ2ヴェルディvsジュビロ戦を観る。

私はFC東京ファンです。

 

おそらく古株のFC東京川崎フロンターレのファンは、かなりの比率でヴェルディの事が嫌いです。

 

ヴェルディが読売傘下だった時の最初のフランチャイズは川崎でした。一見すると川崎でも充分に上手くいっていたように見えたのですが、サッカー界のジャイアンツを目指そうとした事もあり、損益を無視した強引な強化を進め、赤字経営が続く事に。

 

苦境に陥ったクラブは、首都のクラブという冠と集客欲しさに強引に東京へ移転を押しきろうとします。

それは自治体や地元住民も巻き込みます。その時の強引かつ傲慢な対応が、後々まで各々の地元サポーターの強い反発を招く事になります。

 

その時、多くのファンは、ヴェルディサポーターからフロンターレFC東京のサポーターに鞍替えし、いつか「地元」のクラブが、ヴェルディを完膚なきまでに倒してくれる事に期待しました。

 

ただ、それから年月は流れ、読売グループは経営から完全に撤退し、クラブもJ2に陥落。フロンターレFC東京はJ1に定着し、地元に愛されるクラブへと成長していきます。

 

もちろん、その事に選手やサポーターは何の罪もありません。ただ、僕自身ヴェルディというクラブに対して、少ししこりのようなものを持っていたのも事実。

 

ただ、一方でかつてFC東京を率いていた城福さんが監督になったり、個性的な選手が増えて、面白いサッカーをするなあ、と感じだしていたのも事実。

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、今日は思いきって味スタにヴェルディジュビロの試合を観に行きます。相手がジュビロだというのも大きいです。

 

バウアー投手の日本初登板の実況に後ろ髪を引かれながら、午後から出掛けるために駅へ。向かっている途中、野菜の即売所に新じゃががあったので、つい衝動買いしてしまいました(笑)

 

サッカー観戦する時に買うもんじゃないのは分かっては入るのですが、即売所の野菜って、スーパーよりも3割位美味しそうに見えてしまうんてすよねえ~。

 

飛田給駅から味の素スタジアムに向かっている途中、長友選手たちの広告が。つい後ろめたくなってしまい、心の中で言い訳をする自分(笑)

 

スタジアムも、見慣れている赤青ではなく、緑色。ヴェルディの試合に来たんだなという事を、改めて感じます。

全体的に若いサポーターの比率が高い印象。礼儀正しくて熱のある方たちが多く、クラブ内部だけでなく、サポーターも大きく一新されたようです。こういうところは、実際にスタジアムに味を運ばないと、なかなか気づけない所です。

うっ、浮気ではないんです……、(汗)

 

試合開始まで少し余裕があったので、フードコートを覗いてみる事に。市長やマスコットを筆頭に、磐田市のみなさんが大々的に観光PRに来ています。

サッカーが、試合観戦そのものだけでなく、地域と地域を結びつけるきっかけにもなっている所が面白いです。お金と時間があれば、アウエーの試合も観に行って、首尾よくいけば美味しいものや観光も、と考えてしまいます。

 

お金がないので、すぐに、われに帰りますが(笑)

 

せめて、そんな気分だけでも味わいたくなってしまったので、今日は磐田から来たキッチンカーに列に並んで、ピザをいただく事に。

 

列が長かった事もあり、30分近く並びましたが、何とかゲット。シャキシャキの水菜やソテーしたえのき等の野菜に、生ハムとチーズ。そして米粉の食感のいい生地。全てが絶品で、並んだだけの価値は充分にありました。

磐田野菜のサラダピザ 1000円

 

試合の方は、序盤こそヴェルディのペースでしたが、徐々にサイドを広く使って切り崩していく、ジュビロがボールを保持する時間が増えていきます。

サイドの鈴木選手や松原選手、中央で攻撃のタクトを振るう山田選手等、主力クラスの選手は流石にJ2では格上の存在。個々の能力はヴェルディを上回ります。

所々で後藤選手に凄い動きをされますが、ヴェルディマテウス選手と対人能力に優れたCBの二人を中心に、ゴール前は致命傷になる前にきちんと押さえる事が出来ています。

そこで我慢しているうちに、前半終盤位からゴール前のボール奪取からヴェルディが少しずつチャンスを作っていきます。

 

後半は後藤選手の負傷交代の影響や、城福監督の選手交代が上手くハマった事もあり、途中までは完全にヴェルディペース。選手が代わる度に選手のポジションも代わり、相手とのミスマッチが生まれていきます。

 

5人交代出来るルールをどうやってフル活用して、勝利に近づけていくのか?ここまで突き詰めて戦術に組み込んでいるチームは、J1でもほとんどないのではないでしょうか。キレイにつながった時には、見ていても本当に面白いサッカーになります。

 

けど、一方で最後の得点を奪う、という所ではややもどかしさを感じた部分も。見ていて面白いけど、ゴールや勝利に直結しない所は、城福監督がFC東京を率いていた時代と重なってしまい、観ていてちょっとだけ悲しい気分になってしまいました(笑)

今日は、ヴェルディの戦術の緻密さだけでなく、ジュビロがなかなか交代のカードを切ってこなかったのにも助けられたようにも見えました。補強禁止処分が、選手層の厚さにも影響が出てしまっているのでしょうか?そうだとしたら、今シーズンは少し苦労しそうです。

そんなジュビロも終盤は交代カードを切り、攻勢に出ますが、ヴェルディもきちんと守りきり、結局は0-0のドロー。お互いの持ち味を出しあった、なかなか見応えのあるゲームでした。

 

GWとはいえ、J2で15000人以上の観客。僕の座ったホーム自由席は、ほとんどの座席が埋まる盛況ぶりでした。

機会があったら味スタ以外にもサッカーを見に行ってみたいですね。

 

因みに、帰りは調布駅まで2駅歩く事に。ちょっとだけ大変でした(笑)

 

(後日追記)

調べてみたら、ヴェルディの東京移転は読売新聞が経営から完全撤退して数年後の2001年。読売グループ傘下ではありますが、当時は日本テレビ筆頭株主だったそうです。(少し、ブログの言回しも手直ししました)

 

いずれにしても、川崎市への無神経な発言や、移転当初に地元を軽視したツケをいまだに払い続ける事になっています。(FC東京とのボランティアスタッフの数の差は、所属しているカテゴリーがJ1とJ2の差、という理由だけでは説明できないと思います。)

 

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