今さらではありますが、東京都下の南北の移動には、いつも本当に悩まされます。
今日の午前中は、いつもお世話になつている三鷹の裕泉堂さんで読書会です。
本日は、仙川まで行き、そこからバスで三鷹まで出ました。すんなりバスさえ来てくれれば、おそらく京王沿線からだと、一番近いかと思います。
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三鷹駅からジブリ美術館方面へのバス。デコレーションもスタジオジブリ仕様です。大変に紛らわしくて申し訳ありませんが、自分の乗ってきたバスとは、全く関係がありません。
本日の読書会の課題図書は啄木の「一握の砂」。小説を読む感覚で読むと、どうもリズムが速すぎてしっくりと来ない。
句集や歌集の読み方を少し勉強してみたい。そう思って参加させていただきました。
今回は、時間の関係もあり、参加した方の気になった歌をピックアップして、その理由を語りながら深掘りしていく、という形で進めていきました。
全体の話しや技法的な話をされても、全くついていける気がしなかったので、個人的には助かりました(笑)お陰で、何とかなりました。
教科書のイメージがあったので、故郷や生活に関する歌が多いのかな、と思っていました。
確かにそうした歌もそれなりの比率を占めてはいるのですが、中には借金や自殺願望の歌があったり、奥さん以外の女性のものがあったり、自分の事を無能呼ばわりした人間への恨みつらみが詠まれていたり、分かりやすい位、クズな一面も。
それが時には、特に後半は、一貫性がなく、混沌としてしまっている部分にもなってしまっています。
ただその部分の歌が、人間の多面的で、割りきれない部分を描ききっていて、個人的には凄く好きなんですよね。
ただ、人間的には、あまり友達になりたくはありませんが(笑)
そういった部分も含めて、今回はいろいろと発見の多かった読書会でした。
(今回取り上げられた歌の一部)
わが妻のむかしの願ひ
音楽のことにかかりき
今はうたはず
いのちなき砂のなかしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
こみ合える電車の隅に
ちぢこまる
ゆふべゆふべの我のいとしさ
朝はやく
婚期を過ぎし妹の
恋文めける文を読めりけり
こころよく春の眠りを
むさぼれる
目にやはらかき庭の草かな
松の風夜晝ひびきぬ
人訪はぬ山の祠の
石馬の耳に
こころよく我にはたらく仕事あれ
それを仕遂て
死なむと思ふ
読書会が終わった後は、三鷹から新橋へ移動。新橋の駅前の「かめや」さんで、今日はそばではなく、天丼をいただいた後、日比谷公園に向かって移動します。
天丼は見ためよりも、底のごはんがキチキチに詰められていて、食べごたえがありました。
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天丼 700円
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日比谷公園に移動する途中にあった、趣のある建物。金物屋を営む堀商店さんのビルで、建物はシェアオフィスとしてリノベーションされたよう。
午後は、日比谷公園内にある、曰比谷図書文化館さんが主催しているボードゲーム会に参加させていただく事に。この会では、事前にゲームが決められていて、今回のゲームは「カタン」。ゲームマーケットでプレイして以来、久々になります。
図書館が主催しているという事もあり、年令もボードゲーム歴もまちまち。最近ガチの人が多い場所に行く機会が多かったので、逆に新鮮です。
参加者が10人ちょっだったので、4人と6人でプレイする卓が出来たのですが、自分は6人の卓に。始めて6人でプレイしたのですが、良く考えてプレイしないと、開拓地どころか、街道をつなげる事もできません。
ただ、このゲームが面白いのは、考える部分と、どうにもままならない部分とのバランスが絶妙な事。勝負に出ようとした瞬間、溜め込んだ資源カードが半分に減らされた時のショックといったらもう(泣)
このゲームをプレイした事のある方なら、誰もが通る道だと思います。
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カタン(6人で遊べる拡張版)
2時間ちょっとで、ゲームの決着が着いた後は、みなさんとちょつと話した後、新橋に戻ることに。図書館の方の話しでは、コロナの規制も緩やかになってきたので、3ヵ月に1回位のペースで開催したいそう。
スケジュールが合ったら、またお邪魔させてもらいたいです。
新橋では、以前から気になっていた、高級海苔弁のお店「山登り」さんで、夕食のお弁当を買うことに。
僕にしてはかなり奮発して、1750円の銀だらの西京焼きの海苔弁を購入しました。
メインの銀だらは味噌がちょうどいい絶妙の加減。身の締りがよく、白身魚とは思えない位油がきちんと乗っています。
海苔弁も美味しいのですけど、贅沢をいうと、これだけ美味しい西京焼きがあるので、もうちょっとガッツリとご飯が食べたい気がします。
この値段だったら、オリジンの海苔弁だったらライス大盛りにしても、4個は買えるなあ、と考えている自分の浅ましさが、ちょっとだけイヤになりました(笑)
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山登り 銀だら西京焼き海苔弁 1750円。