だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。調布シネサロン 家族の映画特集「幻の光」。

とにかく寒い朝自動販売機で暖かい缶コーヒーを買っても、たったの10分で冷えきってしまいます。正月ボケの身にはかなりキツいです。それでも、まだ今週はそこまで忙しくはないので、うま汁こってりマシライスを食べたあとに、帰社して調布に行くことに。

マシライスは食べる前は、その豚骨の強烈な臭いに「これ大丈夫かなあ」と不安になりました。はい、すみません。ただいざ、食べてみると豚骨とひき肉としょう油風味がご飯とあっていて、ガッツリ好きの男子には、たまらないお味。その代わり身体に良さそうな感じは一切しませんが……。

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うま汁こってりマシライス。


今日、調布に行ったのは、グリーンホールで映画の上映会があったから、自分が見たのは、19時からの「幻の光」。

子供の頃に祖母に失踪された経験を持つ女性。大人になり幼なじみの男性と結婚。幸せの日々が続くと思っていたら、なんの前触れもなく夫が突然自殺してしまう。 深く傷つき、自分は関わった人間を不幸にしてしまう人間だと思う女性。周囲から勧められた縁談を受け入れ、子供を連れて能登半島の地へと嫁いでいくが……。

見ている最中は不安で、自分の心がずっと掻き乱されるような気持ちになって仕方がありませんでした。絶妙に暗かったり.、距離があったり、像を結んでいなかったり、同じカット割りなのに微妙に変化していたり。言葉そのものは決して雄弁な映画ではないのですが、言葉にならない感情を雄弁に、そして巧みに描いています。

とにかく大スクリーンで見て、本当によかったと感じる映画です。もしそうでなかったら、映像の細かい部分までは理解できず、この映画の凄さが分からなかったかもしれません。ここまで繊細な映像って、どうやったら撮れるのでしょうか?江角マキコさんの大阪弁が、現地の人に無理に合わせようとして嫌がられる、典型的な「エセ関西弁」だったりはするのですが、そうした事が小さいことに思えるような、素晴らしい作品だと思います。

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