だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。世田谷パブリックシアター演劇WS。ファナティック読書会@池袋天狼院。

9時過ぎに家を出て、午前中はパブリックシアターで初心者向けの演劇ワークショップ。少しアイスブレイクのゲームをした後に、「自分が食べたい理想のおせち料理」というテーマで絵を描いて、それを叩き台にして、おせち料理を食べるシーンを作りました。今日はお子さまも含めて、大変頼もしいチームメイトが多かったので、かなりサクサクと順調に、二匹の猫と一匹のヘビが登場するシーンを作る事ができました。頭も身体もまだ正月ボケが抜けきれていなかったので、久々にフル回転する事ができ、いいリハビリになりました。

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その後、池袋に移動して、午後からは久々に天狼院さんで読書会。今回は「年の始まりに読むべき一冊」というテーマで行ないました。 自分が紹介したのは、1月19日発表の直木賞を意識して、米澤穂信さんの「黒牢城」。

本能寺の変から遡ること、四年前の1978年。摂津の国有岡城の城主、荒木村重が突如、信長に反旗を翻す。秀吉は村重を説得するために、旧知の間柄の黒田官兵衛を使者に送るが、村重は官兵衛を土牢に監禁し、信長に対して徹底抗戦の姿勢をとる。

そんな籠城中の城で、次々と不思議な事件が起こり、兵士たちの団結が少しずつ綻んでいく。見かねた村重は、事件解決のために、官兵衛のいる土牢を訪れるが……。

ミステリーとして成立させるのが難しい歴史小説にも関わらず、謎解きもとても良く出来ていて、歴史小説としてもミステリーとしても素晴らしい作品です。私たちは、彼らよりも未来に生きているので、村重や官兵衛や家臣たちの運命を知ることが出来ます。これはミステリーにとっては「オチ」が一部分かってしまうという事であり、かなりのハンデです。ただ米澤さんが凄いのは、そんな史実さえ組み込んで、予想を上回る結末を用意していること。文章も読みやすいので、一度填まったら一気に最後まで読めてしまえます。直木賞が取れるかどうかは分かりませんが、これで取れなかったら、ひょっとしたら受賞出来ないのでは?そう感じてしまう位、良くできた作品だと思います。


他の皆さんの紹介で紹介した中で気になった作品。今回は、いつも以上にいろいろなジャンルの本が紹介されていて、楽しかったです。