連休最終日。先週の三連休も含めて大雨にたたられる事が多かった1週間ですが、漸く晴れてくれてひと安心です。けど、まだちょっと蒸し暑さが残っています。
本日は朝から池袋に移動し、東京芸術劇場の劇場ツアーに。人のペースに合わせて行動するのが大の苦手なので、ツアーのような場所に行くと大変に居心地の悪さを感じてしまいます。
それは、今に始まった事ではないのに、なぜ申し込んでしまったのでしょうか?我ながら意味が良くわかりません。
それでも貴重な体験である事に変わりはありませんので、話を聴いている分には面白いです。ちゃんと団体行動をするためには、フツーの人より多くのエネルギーが必要なだけ。
今回は、一番大きなコンサートホールをツアーしました。読響のコンサートの前にお邪魔したので、いろいろと縛りはありましたが、普段行けない所に入れてもらったりもしました。
劇場って、何の目的で、誰のために、というのを意識するのが大切で、それが設計思想になり、劇場の色になっていく。そんな事を知ることができた一時間でした。
全体的に面白かったのですが、唯一、高所恐怖症にはかなりつらい場所が何ヵ所かあり、そこに対するケアがほとんどなかった事だけは、泣きが入ってしまいました。
少しでも俯瞰する場所から劇場を見ようとするとそういう場所の見学が増えるのは、わかるんですけどねえ~。けど、怖かったっす!
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チケットカウンターの真上。普段は立ち入り禁止になっています。
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ホールの入り口にあるステンドグラス。
ツアーが終わった後、近くにある豊島区の郷土資料館に行こうとしたのですが、展示替え中でちょうど休館。
替わりに前から行ってみたかった池袋防災館に寄ってみたのですが、体験コーナーの時間が合わなかったので、金曜のツアーの予約をした後に資料をざっと見たら、出ることに。
仕方ないので、次の目的地の永田町に移動し、昼食を取ろうと思ったら、駅の構内のC&Cが土日休みに。土日開いていて手っ取り早く食事ができる貴重なお店だったので、地味に痛いです。
結局、コンビニで買ったパンで手早く済ませて、国立演芸場へ。今日は名人会を聴きにいきます。全体的に渋めのメンバーかなと思っていたのですが、満員御礼。日程の良さとも無縁ではありませんが、コロナの規制が緩和されて、少し客足が戻ってきたのもあるかと思います。
本日の目玉は、やはり正雀師匠の「牡丹燈籠」。人の欲の浅ましさをシリアスに、時にはユーモラスに描いていきます。
歌舞伎や講釈も含めて、伝統芸能はどうしても演者さんに目が行きがちですが、円朝のこの演目も含めて、物語の筋立てが良くできたものが結構多い。噺の面白さを上手く引き出す事をかなり意識して演じているように感じました。
躍りも含めると一時間以上の大ネタだったのですが、道具立ても駆使し、最後までしっかりと聴かせてくれたのは、さすがです。
トリが大ネタという事もあり、他の噺家さん達は押さえ気味かつ、トリに向けての雰囲気作りへ。
小遊三師匠は、歌丸師匠の釣り好きのまくらから、野ざらしへ。ちょっと怪談の雰囲気を作りながら、骨の釣りをするシーンにフォーカスを当てていきます。
空気を作りつつ、やり過ぎないようにする匙加減の絶妙さは、粋でベテランの師匠ならでは。熟練の業と味の賜物です。
小柳師匠は全体的に柔らかめな「堪忍袋」。個人的には遊雀師匠のエキセントリック過ぎる演じ方が大好きなのですが、噺から師匠の優しい人柄が垣間見てきます。これはこれで楽しく聴かせてもらいました。
(演目)
・金原亭駒平 「元犬」(開口一番)
・春風亭小柳 「堪忍袋」
・三遊亭笑遊 「惚けてたまるか」
・鏡味味千代 曲芸
~仲入り~
・林家正雀 道具入芝居噺「怪談牡丹燈籠~お札はがしより幸手堤の場まで~」
終演後は常磐線エリアの謎解きの最終目的地と、ピーターラビットスタンプラリーのゴールに行き、それぞれにケリをつける。謎解きは、ほぼ解き終わっていたので、答え合わせ、といった感じですが、それでもゴールにたどり着くのは気持ちいいです。
そして、それと平行して先日買った兜町の謎解きに手を着けるする事に。まだ、解き始めですが、QuizKnockさんが問題を作っているだけあって、回答がなかなかキレイ。他の主催の謎解きより、解けた後のすっきり感のある所が、好感が持てます。ゴールまで、それが続いてくれるといいですね。