五反田から山手線に乗る。思ったよりも早いので、一件ならどこか博物館か美術館に行けそうです。原宿とも悩んだのですが、ここは日・月が休館日の日本近代文学館へ行くことに。渋谷から井の頭線に乗り、駒場東大前駅で下車します。以前はアゴラ劇場の会員だったのという事もあり、1ヶ月~2ヶ月に一回位のペースでこの駅で降りていたのですが、今回は一年ぶり位。演劇を観る側からやる側を両立させるのは、お金の面でも時間の面でもなかなか難しいものです。
駅の西口から駒場公園を目指して歩いていると、通り道に大変にそそられる店構えのパン屋さんが。夜ご飯用に明太フランスとメロンパンを購入します。後で調べた所によると、この「ル・ルソール」というパン屋さん、パン好きの間では大変に有名なお店だそう。自分がパンを買った時には、自分も含めてお客さんさんが二人しかいませんでしたが、ここまですんなりと買えるのは、大変に運が良いらしいです。ビギナーズラック!
晩ごはんでパンを食べようとした時には、メロンパンが潰れかけていたくらいフワフワでしたから、流行っているのも納得です。明太フランスの方も、パンも明太も濃厚で大変に美味しかったです。
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メロンパンと明太フランス。
いい買い物をした後に、引き続き日本近代文学館を目指します。駒場公園を東門を目指して歩き、門に入ると建物があるので、回り込むと入り口があります。最初、資料の閲覧者と間違えられてしまい、資料室の閲覧カードを作ることになってしまいましたが、その辺はご愛敬。入館料を払い、2階にある展示室へと向かいます。
今回は、翻訳がテーマになった展示で、明治初期~中期の、子供たちや一般読者向けの本、堺利彦の掛軸、川端康成の書簡など、多彩な資料が展示されています。海外の知識や技術を吸収する必要のあった明治や大正の時代。今の私たちが感じている以上に、語学に通暁している事が、エリートの必要条件だった事が感じられます。
あと個人的に面白いなと感じたのが、川端康成や三島由紀夫や谷崎潤一郎などが、翻訳される事で海外に紹介されていく事が分かる展示。特に、川端は日本人でも難解な比喩を使ったり、言葉選びをする作家さん。どう翻訳され、海外の方々に読まれたのでしょうか。とても興味があります。
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駒場公園内にある建物。今回は入館時間ギリギリで中は見れませんでしたが、いずれまた訪れたいです。