だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。病院。王子・洋食「キッチンハマダ」。王子・和菓子「石鍋商店」。ほくとぴあ亭特別編@北とぴあつつじホール。

薬が切れそうだったのでかかりつけの病院に行く。年明けの三連休前なので混んでいるだろうなとは思っていましたが、いつにないレベルの混雑。おまけにコロナの疑いのある発熱した急患が運ばれてくるわ、PCR検査を受ける人が何人も来院するわで、病院が完全に収拾のつかない状態に。普段なら30分、遅くても1時間待てばほぼ診察してくれるのですが、1時間半経っても僕の前にまだ何人もの診察待ちがいる状況です。おまけに完全に混乱した看護士さん達が事実と大きく異なる情報を流してしまい、診察室がますます混乱する事に。医療現場って相等に疲弊していてまずい状態になっているんだという現実を嫌でも直視させられます。

このまま待っていていたら、あと何時間かかるかわからないので、診察はあきらめる事に。薬だけは何とかもらい、本日の目的地である王子の駅前に向かいます。


駅に着いてからは、予想以上に電車がスムーズに来て、接続も良かったので朝食兼昼食が食べられるお店を、最終目的地の北とぴあ近辺で探すことに。以前から気になっていた洋食屋さんがあったのて入ってみることにします。

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スペシャル(ハンバーグ、エビフライ、チキンソテー) 880円+ごはん大盛り 130円。

見た目は豪快ですけど、見た目によらず繊細で優しい味つけ。まるでここのご主人のようです。元気で気さくなお母さんとのコンビを見ているだけで、味については多少の事は目を瞑ろうと思っていたのですが、本当にすみませんでした。味もいいです。ハンバーグもフワフワで、チキンソテーも火の通りが絶妙です。一口サイズで食べやすくしてくれているのも、ご主人の優しさを感じます。高級でかしこまっていなくて、しっかりとした仕事で安くて美味しいものを食わしてくれる。こういう店を探していたんですよね。今度、また来よう。



食べ終わった後は、近くにある石鍋商店で久寿餅(くずもち)のお土産を買う。他のお店よりも餅の味が濃くて、食感もしっかりと粘り強いんですよね。明治20年創業の老舗ですけど、敷居も低く気さくに対応してくれるのも嬉しいです。甘党の漱石とか芥川ももしかしたらこっそり食べにきたのかも、知っていたら漱石あたりは買いにきそうな気がします。


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お腹も満たされ、お土産も買ったら、北とぴあに。今回は、いつも定期的かつ1000円~2000円という安価の価格設定で開催されている、若手さん達の寄席「北とぴあ亭」の新春特別版。落語芸術協会の若手落語家ユニット「芸協カデンツァ」から4人が登場し、ゲストの圓馬師匠がトリを勤める落語会です。

圓馬師匠の「手水廻し」。演目そのものをほとんど聴いたことがないのですが、もともとは上方落語の噺だそう。話芸だけでなく、全身を駆使して熱演した後半は特に爆笑ものでした。

一方で今回の主役ともいえるカデンツァのメンバーの中で個人的に印象に残ったのが、瀧川鯉津さんと桂竹千代さん。竹千代さんの古代史落語は歴史好きの自分には大変にツボ。落語の源平盛衰記のフォーマットを使いながら、きちんと自分のカラーが出ているのがいいです。鯉津さんの片棒も、息子達のキャラクター、特に長男、次男のいかれっぷりがとても素敵で、これも僕好み。ご自身の地元長岡の花火大会の枕、平原綾香さんの「jupiter」をバックに打ち上げられる花火のエピソードがまさか噺のフリだったとは。鯉津さんの歌っている「jupiter」のサビがしばらく頭から離れません。


(演目)
・立川幸吾 「恋根問」(開口一番)
・昔昔亭喜太郎 「真田小僧
・春風亭昇吾 「牛ほめ」
・瀧川鯉津 「片棒」

仲入り

・桂竹千代 「ヤマトタケル
小泉ポロン 奇術
三遊亭圓馬 「手水廻し」

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