だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。春談春@紀伊国屋ホール。新宿・海鮮丼「若狭家」。

この状況での超満員の紀伊国屋ホール。かなりビビりましたし、ほんの、ほんの少しだけ行こうかどうしようか悩みました。けど「談春師匠の独演会 with花緑師匠」という響きの前には、思考回路は完全にショート。気がついたら電車に乗っていて、気がついたら紀伊国屋ホールで席に座っている自分がいます。

開演したら絶対に面白いだろうと思っていましたが、予想以上の面白さ。特に「粗忽の使者」はこんなに面白い噺だったっけ、と思えるレベルの凄さと面白さ。師匠のおかげで粗忽噺が面白いかどうかは、粗忽者を見ている人たちの反応が大切なのだなという事に気づくとこができ、勉強にもなりました。粗忽者はウケようと思って常軌を逸した行動をしている訳ではないのですよね。彼らにとってはこれが日常なんだという事が、噺を面白くしてるんですよね。談春師匠の噺は、粗忽者の面白さももちろんなのですが、周辺の人達の描き方が本当に丁寧で巧みです。

こはるさんも、「本当のお友達」の花緑師匠も楽しかったですし、内容については言う事なしの大満足。終わった後は、談春師匠と花緑師匠のアフタートークもあり、気がついたらあっという間に3時間でした。おかげで、会場にいる間は外の世界の現実を忘れて高座の世界に没頭することができました。その替り、終演後は流れ解散でかなりのカオス状態。ちょっと怖かったですね。

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(演目)
立川こはる権助魚」
立川談春 「粗忽の使者」
柳家花緑あたま山

仲入り

立川談春 「妾馬」


終わった後は、冬服を買いに行ったあと、かなり遅い昼めし。やっぱりリスクを考えると、どうしても紀伊国屋ホールから近場で済ますことになります。歌舞伎町は土曜なのに、ソーシャルディスタンスを保てて安全に行動できてしまうレベルの空き具合い。来るたびに町が少しずつ壊れていっているように感じてしまいます。


本当はつるかめ食堂に行きたかったのですが、日曜で閉まっていたので、近くの若狭屋さんで済ませる事にします。新宿って魚料理を手頃にかつ手早く出してくれる店が、意外と夜は少ないので、こういう店の存在は、本当にありがたいです。値段と立地を考えると、お店のおすすめだけあって、まぐろの赤身はなかなか美味しかったです。

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三色丼(まぐろの赤身、ほたて、ねぎとろ) 1000円+ごはん大盛 100円+あら汁 100円