だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。リモート。半蔵門・中華料理「幸福園」。花形演芸会@国立演芸場。

自分の中で、珍しく勉強したい欲が出てくる。先月、始めてリモートで参加した「文学の教室」が意外と悪くなかったので、当面はリアル以外にもそうしたとこにも参加してみようかなあと思っています。今日も、昼を挟んで前後の二つのセミナーに参加させていただきました。まあ、午後の東京都美術館の方は、当初リアルで参加する予定がリモートに変更になってしまった、という事情があるのですが。

午前中は、放送大学渋谷校の無料公開セミナー。前半は放送大学についての説明で後半は渋谷のまちづくりについてのセミナー。

見ていたら、コロナ渦の中での一般の大学の授業が、いつの間にか以前から行ってきた放送大学の授業と似てきているような気がしてきました。だとしたら、今の一般の大学って放送大学の授業料程度の価値しか学生さんたちに提供できていないんじゃね、という素朴な疑問を感じる。入学金にしても授業料にしても、僕たちが学生だった時代とは比較にならないくらい高額ですし、緊急事態宣言下では午後8時以降にバイトさえできませんからねえ。

後半のセミナーは渋谷の街のヒートアイランド現象対策やコロナへの対応についての話し。江戸時代の暑さ対策やバーチャル渋谷の取り組みの話しなどは聞いていて面白かったです。セミナーの先生は暑さ対策として木を植える事を提案していました。確かにその通りではあるのですけど、青山あたりの地価なんか坪で500万を超える所がゴロゴロしてしています。そこに木を植えるのはなかなかに勇気の要る行為ではあります。


午後からは、東京都美術館の「とびらプロジェクト」というアートコミュニケーターに関する活動報告とシンポジウム。自分も少なくない期間演劇やインプロに、末端ながらもプレイヤーとして関わってきています。なので、その培ったものをどう役立てるのかという事には少し興味があります。特に、劇場で演じるという事がとてもなくハードルの高い行為になっている現状では、なおの事です。

まずは、アートコミュニケーターの方の熱量や、思っていた以上の内容の深さに驚きました。一方で、かなり面白い活動をしているのに、広報活動でそれをきちんと伝えきれていない事もあり、内輪感が丸だしになってしまっているのがすごく勿体ないなという印象も受けました。東京都美術館って、基本とてもいい美術館だと思うのですが、所々の対応にお役所仕事丸出しな部分が出る事があるのが残念なんですよね。しかし、今回のようなシンポジウムを開いたりアートコミュニケーターの制度を設けたのも、それをきちんと改善しようという意図があっての事。なので、お役所仕事と無縁の方もかなりの比率でいるという事の証でもありますし、そうした方たちが外部の方たちをうまく巻き込みつつ、どんどん活躍していってもらいないなあと思います。


リモートのセミナーやシンポジウムもなかなか面白かったですけど、周囲の目がないので、受講者の取り組み方によって、得られるものがリアルに参加したケース以上に大きな差が出てしまいますね。その場の空気や反応を見て、話している方が内容の変更もできませんし。とても便利ではありますけどあまり性に会わないなとも思います。最近いろいろな所でzoomを活用したインプロをやっていますが、いろいろな場所から参加できるという素晴らしいメリットはありますが、自分が参加するという事になると二の足を踏んでしまいます。学生さん達は選択の余地もなくこれで授業を受講していて、そんな彼らともコミュニケーションを取らないといけない。そうなると、自分ももっと場数を踏んでそこにアジャストしていかないといかんのでしょうが。



夕方、そんなリモートの場から離れて、国立演芸場まで出掛ける。開始が6時で終演予定が8時前。終わった後まで待っていると、夕食難民になってしまう可能性が大なので、少し早めに半蔵門周辺で食事をする事に。官公庁が休みの土日は、営業している店が大幅に減っているの上に、緊急事態宣言が発令中。なので選択肢はかなり狭くなります。その中で半蔵門に行く途中にある幸福園さんに。価格が手頃で定食メニューが豊富にあるお店です。自分がお邪魔した時にも、少し早めな夕食を済ませたり、会社帰りに軽く一杯やられているサラリーマンがいらっしゃったり、このエリアの貴重な食事の場になっているようです。

食べログでは「四川料理」となっていますが、僕が頼んだ海鮮そばとチャーハンはどちらも全体にあっさり目の味付け。どうやら「大陸系」のお店というだけで、地域にこだわらずに幅広いメニューを提供しているようです。ボリュームもなかなかありますし、味もまずまず。コスパの良い手頃で、立ち寄りやすいお店です。貧乏人の僕にとっては、こういう手頃でコスパいい店の存在こそ本当にありがたいですし、頑張ってもらいたいです。

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海鮮そば+半チャーハン定食 880円。


そして、漸く本日のメインイベントの花形演芸会。やっぱりリアルはいい!自分達のリアクションが演者さんにきちんと伝わる。以前なら当たり前だった事が、今はとても尊ものに感じられます。

鯉八師匠は、独特なほんわかとした間と、ちょっと不思議な空気を醸し出す新作落語。最後のサゲがとても鮮やかです。夢丸師匠の「徳ちゃん」は貧乏落語家二人が格安の廓に行ってひどい目にあう噺。自分は始めて聴きます。夢丸師匠の軽妙な語り口と、馬鹿馬鹿し過ぎて先の読めない展開にワクワクします。

佐ん吉師匠の噺も今回始めて聴くのですが、自分の不勉強さを激しく後悔。メリハリがしっかり効いていて、とても聴き心地がいい噺家さんです。この佐ん吉師匠、NHK新人落語大賞も受章された事ある関西では若手のホープの落語家さん。授賞された年に出演されていたのが、今日NHKに出演されていたなかの一人が鯉八師匠というのが、何とも面白いとこです。

(演目)
・三遊亭歌つを 「牛ほめ」かあ(開口一番)
・入船亭志ん吉 「紙入れ」
瀧川鯉八 「長崎」
・三笑亭夢丸 「徳ちゃん」
・桂小すみ 長唄
桂佐ん吉 「景清」

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