だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。国立競技場スタジアムツアー&謎解き。つつじヶ丘の書原さんで読書会。

午前中から、国立競技場のツアーをしつつ謎解きをするというイベントに参加します。新競技場にきちんと行くのは始めて。地図を見て集合場所に一番近そうな、国立競技場駅を使う事にします。

 

一つだけ計算違いだったのは、駅から地上に出る前にやたら時間の掛かってしまった事。無難に千駄ヶ谷駅から行った方が近かったような気もします。

麻布十番が最たる例ですが、大江戸線は駅によってはこういう事があるから油断できません。案内も、~出口から徒歩○分となっているので、間違ってはいないのですが。

国立競技場駅の改札前のパブリックアート

 

それでも、時間内には無事に到着したので、謎解きのキットを受け取ってから国立の中へ.......、と思っていたのですが、まずは周辺でいくつか謎を解かないと、場内のツアーには参加できない事に。ちょっとだけ、お預けを食らった犬の気分になります(笑)

ツアーだけですぐに場内に入れる人達が羨ましいなあ、と思いつつ、気を取り直し、謎を解くべ各ポイントに向かいます。

今回参加する謎解き

 

最初は半分渋々外を歩いていたのですが、聖火台や記念碑があったり、パブリックアートやせせらぎに遭遇したり、歩いてみると、結構楽しいエリアだという事が判明。

これで、蒸し暑ささえなければ最高ですけど、そこまで贅沢はいえません。アスファルトが多いので、どうしても実際の気温以上に、体感温度は高くなってしまいます。8月じゃなくて、ホントに良かったっす。

 

もうひとつある国立競技場の謎解きに手をつけてしまったり、もうひと息で場内、という所で詰まったりはしてしまい、予想以上に苦戦はしてしまいましたが、謎解きの前半は何とかクリア。漸く正規のツアーへ向かいます。

19640年の東京オリンピック大会時の炬火台

ワンピース最終章とのコラボ

やたらと存在感がありすぎる像

 

入場したら、まずはエレベーターを利用して地下から見学。事前の説明はしてくれますが、基本は各自で順路に沿って進んでいきます。

閉館時間は決まっていますが(17時)、それ以外は特に時間制限なしの、自由観覧。自分のペースで回れるのはうれしいです。

 

地下では、選手達がフィールドに入場する時と同じ導線で移動する事ができ、ちょっとだけアスリートの気分を体感する事が出来ます。

サインウォール→インタビューゾーン→ロッカールームの順で見学した後は、待望のグラウンドへ。トラックだけでエリアこそ限られますが、アスリートたちが走った場所を、他の方の邪魔にならない程度の範囲でジョギングする位ならできそうです(笑)

 

ファンフェスタの際、味の素スタジアムのグラウンドに降りた時もそうでしたが、フィールドから観客席を観るのは、かなり壮観。お客さんがいなくても、結構テンションが上がります。

サインウォール。2020年のオリンピックの陸上競技参加選手が書き残していったサイン壁。観客がいない時に書かれて残されているのが貴重。

ブラッシュインタビューゾーン。

ロッカールーム

グラウンドから見た観客席

実際にトラックに入れるのは、このツアーならではの特権

 

グラウンドに降りた後は、観客席を通過して1Fまで登った後、エレベーターで4Fまで向かいます。4Fまで来ると競技場全体を見渡せるレベルの高さに。かなりいい見張らしですが、高所恐怖症の私にはちょっとだけしんどい所です。

 

そして、見学の方もこの辺でタイムリミット。謎解きの前半で手こずってしまったため、あともう少しでクリアまでたどりつけませんでした。

ぼっちで謎解きをすると、一度詰まるとどうしてもなかなかそこから抜け出す事ができなくなりますし、国立競技場内にあるもう一つの謎解きに手をつけてしまったのが失敗だったようです。

楽しかった事は、楽しかったのですが、時間配分をミスして、見学も謎解きどちらもちょっとだけ中途半端になってしまったのが少しだけ残念です。

巧くいけば、もう一度ツアーに行かなくてもクリアできそうな気がしますが、それも含めて、帰ったら一度整理する必要がありそうです。

4階から見たグラウンド。全体が見渡せます。

 

国立競技場を出たあとは、京王線つつじヶ丘駅まで行き、急いで食事を済ませた後に、書原さんの読書会へ。

本の選定もなかなか面白いですし、漸く会にも馴染んで来たと思ったのですが、諸般の事情で今回で最終回。書店さん主催の、敷居の高くない読書会は意外と貴重なので、とても残念ではあります。

 

今回の課題図書は、上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」。以前から読んでみたいと思っていた、日本のファンタジーを代表する作品です。

文体や情景描写は、児童文学として書かれた作品とは思えない骨っぽさ。一方で、物語の骨組みそのものは、典型的な「ヒーローズジャーニー」の物語のもの。

筋立てがあまり複雑にならないようにしている点も含めて、リーダビリティという点では、間違いなく小・中学生をターゲットにして書いています。作者の方が、子供でも読めるように、あえてそうした縛りを設けているようにさえ感じます。

 

「型」というものが便利なのは、作品を作る側だけでなく、読み進める側にとっても当てはまります。物語が「型」通りに進むということは、読者にとって「期待通り」に進むという事。実は子供たちが、物語を楽しむための大切な要素の一つだと言われています。

一方で「思ってもみなかった」作品は作りにくい、というデメリットもあります。しかし、この作品は、作り込まれたディテールや魅力的な登場人物、主人公を大人の女性にする等の様々な工夫によって、とても面白い作品になっています。

そういう意味では、物語を創作するという点でも、とても勉強になる小説です。

 

その他に、今回の読書会でとても勉強になったのが、ファンタジー小説全般に全く嵌まらない、という参加者の方のお話し。

その人それぞれに嗜好や価値観があり、自分がいいと思っているものも、作品そのものの良し悪しとは全く別の理由で、そうでないと感じる方がいます。そして、当然その逆のケースも。

 

自分が本を読んだり、他のエンタテインメントを楽しむ上で、自分の面白いものやいいものを探すのは、自分の見る目を鍛える上でも大切な事。

ただ、それを他人に押し付けたり、他の人がいいと感じているものの否定にはならないように気を付けなければいけない。そんな風に改めて思いました。