夜にインプロのクラスがあるのですが、少し早めに出かけて、１年位続けている生徒さんのいる、別のクラスの発表会を見に行く。チームワークもいいし、みんな楽しくやっているのがすごくいい。やり取りが面白いのもあるけど、心の底から楽しそうにしている人を見ていると、こちらまで楽しくなります。
彼らを見ていると、インプロが上手いって一体何なのだろうかと思う。長くやっていると、経験が蓄積され、ピンチでもそつなく切り抜ける方法が分かってしまう時が、結構あります。そして、目の前のものをありのまま見ずに、無意識にそつなくこなすオファーをチョイスしてしまう時が、結構出てしまう。相手の出したものを、ありのままに受け取っていれば、未知の場所に行けたのに、安直な道を選んでしまい、後で溜め息をつきながら「ぬるいなあ」と、独り落ち込む。人を未知の場所に向かわせる大きな推進力の一つって、楽しいって事なんだろうなあ、と改めて思います。
その後、自分たちのクラスが終わった後、電車で帰っていると、京王線で人身事故が発生した、というアナウンス。夜の10時半過ぎに、桜上水～つつじが丘間が、しばらく不通になるというアナウンス。桜上水で待ってようかと思っていたら、電車が次々に車庫に入っていく。一本は復旧を待つ電車が残ると思っていたので、そこで本でも読んでようかと思っていたのですが……。
仕方がない、歩くか？昔は、飲み会やインプロの打ち上げで終電がない時は、結構歩いていたので、ちょっと懐かしくなって、歩きだす。僕の他にも、結構歩いている人が多かったのですが、びっくりする位、秩序があって、みなさん、「真面目」に歩いているのには、光景を見ていて、以前よんだ「夜のピクニック」を思い出してしまいました。酒、タバコが無縁の人ばかりですし、取り乱す事もなく、冷静沈着に目的地を目指しています。夜遅かったのでお疲れだったのか？それとも災害に対する経験値が上がっているからなのか？多分、両方なんでしょうね。
僕は、二時間でだいたい八キロ位歩いて電車に乗ったのですが、久しぶりだった事もあって翌日は結構疲れが残ってしまいました。翌日、サイトで調べてみると、「夜のピクニック」の作中では、24時間で80キロ位歩いたらしい。この日の10倍？例え、自分が高校生でも、正気の沙汰とは思えねえ。いやあ、若いって凄いわ！
