だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。世田谷パブリックシアター演劇WS。下高井戸・鯛焼き「小倉庵下高井戸店」。

今週の仕事のダメージでやや腰を痛めましたが、挫けずに、午前中から演劇WSに参加するために、三茶のパブリックシアターに。早く家を出ようかとも思ったのですが、土曜日の午前中はどうしても眠くて、動きがスローモーになってしまいます。ギリギリ開始前には間に合ったので良しとしよう。

今回、参加したのは「デイ・イン・ザ・シアター」という初心者でも楽しめる単発の演劇ワークショップ。コロナ後は定期的に参加させていただいています。今回は、ソーシャルディスタンスを保ちながらの、椅子に座りながらの、ゆるゆるとした進行。週末に、身体と心をほぐすにはちょうどいいです。

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一人一人の嫌いなものをシェアしながら、嫌いなもので名前を呼ばれてみたりします。パクチー、トマト、ピーマンのような定番から、きゅうりや、蒸しパン、フルーツサンドなど意外なものまで。他人の嫌いなものを聞いていると、自分にとっては美味しそうなものだったりします。食べる人によって食材の見方がいろいろと変わっていく。まるで人間のようだなとと思います。なかなか難しいことですが、できることなら人の「美味しい」と感じる部分をもっと味わいたいですし、美味しいと感じるのも、不味いと感じるのも、食べ物や人間の側の問題ではなく、結局は食べたり接したりする自分の側なのでそよね。日常でも分かっているつもりなのですが、こういう機会でないと、なかなか再確認する事はできません。コロナが感染拡大している今の状況ですと、なかなか他人に優しくするところまで、気持ちに余裕がもてないので、なおさらです。

続いては、この季節に食べたいものについて。まず、この季節というのをどう取っていいのか、少し考え込むことに。晩秋といえばそうですし、初冬といわれれば否定はできない。寒暖差が激しいので何ともビミョーです。

それだけでなく、場所によっても、誰と食べるかによっても、食べたいものが変わっていくという事もワークで体験。インプロをやっていた頃、スタジオの近くの中華料理屋。そこで、しょーもない話をしながら、料理をシェアしながら、一杯やる。そんな当たり前のはずだった時間が失われてしまう。その事にやりきれなさとを感じながらも、いつかは終わりが来てそんな日が戻ってくるんだ、という希望のようなものも感じる事ができました。

ちょつと動きたいなあと思っていたら、最期に公園でこの季節に、ここにいる人達と何が食べたいか、というちょっとした短いシーンを作って終了。今回も、楽しめました。


終わったあとに、三茶に来たら割と良く行く中華料理店で昼食を取ろうと思ったら、閉店してしまっている~!ここの最大のウリは、ランチバイキングだったので、コロナの影響をモロに受けてしまったんだろうなあ。ビュッフェ形式のお店で店員さんの話を聞くと、みなさん通常のお店以上に苦労されていたようだったので、厳しかったのかなあ。なかなか行けなくてごめん、という気持ちになる。

さて次はどこに行こうかと思っていたら、つらかった腰の痛みがとうとうピークに近くなる。しばらく座って休みたいのですが、昼時なので食事所も喫茶店も軒並み混雑しています。人混に比べて飲食の場所がやや少ないのが、三茶の数少ない残念な所。まずいなあと思っていたら、目の前にビックエコーが!少し歌いたかったのもあり、休憩しながら、歌い、また休憩しながら、歌い、で気が済むまで4時間ほどずっといて、気づいたら夕暮れに。寒くなってきた事もあり、のどの調子が少し悪めですが、それでも例年よりは随分といい。マスクをしているのが、気管支の保護と強化になっている。コロナのお陰でしんどい事が増えましたが、悪いことばかりではない。そこを信じてできることをやっていくしかないんだろうなあ~。

世田谷線に乗って、下高井戸に着いた頃には、すっかり日が暮れています。降りると、駅前の普段は人が並んでいる小倉庵さんにほとんど人がいない。チャンスだと思って店頭に行き鯛焼きを購入。日替りのあんにもそそられましたが、初めてなので、今日のとこはオーソドックスに小倉あんに。うす皮でそとはパリパリ、中の小倉あんは濃厚でアツアツ。これはかなり美味いです。メニューを見たら、たこ焼きも売っているので、今度はイートインも利用したいです。

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たい焼き(小倉あん) 180円。


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帰りみち、駅に行く途中にある啓文堂に立ち寄る。啓文堂さんと小学館とのコラボで茨木のり子さんの詩集をコーナー展開している。

十年位前に、人事異動でいわゆる「飛ばされ」た時。本当に嫌で許せなかったのに、会社を辞める腹を括ることさえできない。万事を人のせいにして、中途半端に腐っていく。

こんな時に茨木のり子さんの詩集に出会い、

「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」

という言葉に頭を強くぶん殴られ、カツを入れられた。そんな昔のことをつい思い出します。考えてみたら、その詩ばかり何度も読み返して、通しでよんでないんですよねえ。何か、急に読みたくなった。
落ち着いたら、今度、積ん読の山から探さねば。

茨木のり子詩集 (岩波文庫)

茨木のり子詩集 (岩波文庫)