だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。IKEBUSアトカルツアー 西回り。ごはんのおともの会。五反田・定食「上州もつ次郎五反田TOC店」。都内ブックオフ完全制覇の旅20「ブックオフ西五反田店」。文学の教室「砂の女 3回目」@本屋B&B。

朝早めに起き、昨日に引き続き池袋方面に。午前中はIKEBUSのアトカルツアー。

花見ツアーという謳い文句だったのですが、桜が開花せずキャンセルが連発してしまったそう。気がつけば、東回りの時同様、今回も参加者は自分一人です。

寂しくないといえば嘘になりますが、大変気楽ではあります。


熊谷守一美術館が祝日でも、月曜は休館日だったのだけは完全に想定外。

それでも、

自由学園明日館→目白庭園→金剛院(マンガ地蔵)→トキワ荘マンガミュージアム

というルートで回らせてもらいました。


マンガミュージアムの1階では、特別展として鉄腕アトムの最初のアニメにフォーカスした展示が開催されていました。

放送時のセル画や絵コンテなど、貴重な資料も展示されていて、思った以上に見応えのある展示でした。

1階のフロアで、アニメの初回放送が見れたのですが、リマスターしている事を差し引いても、映像的にもかなり高品質。

それだけの作品を安く作れたので、アニメやマンガが海外でも通用する礎になったのは間違いありません。一方でアニメーターやアシスタントが厳しい労働環境下に置かれた大きな原因でもあります。

資料として素晴らしいのは間違いないのですが、見ていて複雑な気分にもなりました。



今回はきちんと撮れました。IKEBUS。



自由学園明日館。



自由学園講堂。



目白庭園。



金剛院 マンガ地蔵。



トキワ荘マンガミュージアム


見終わった後に、池袋駅の西口で降ろしてもらい、山手線に乗って五反田駅へ。次は歩いてTOCビルに向かい13階へ。

予定が空いたら行きたかった、「ごはんのおともの会」に向かいます。

文字通り、全国から「ごはんのおとも」が集まった即売会で、商品によっては試食ができるコーナーもあります。(もちろん、withライスで)

見ているといろいろな「おとも」があり目移りしてしまいますし、試食するとどれも美味しくて財布のヒモが緩んでしまいます。

長居していると、どこまでも散財してしまいそうで、給料日前に行くには恐ろしすぎる場所です。これはというものだけ購入し、予定より早めに退散する事にしました。いや~、本当に危なかった!


少し遅い昼食にしようと、ビルの地下の飲食街へ。

「おっ、ゆで太郎がある」と思っていたら、店内に「もつ次郎」なるお店も同居している、立ち食いそばの中でも珍しい店舗。

どうやら「ゆで太郎」の別業態でもともとは他の場所にあった店舗が撤収し、こちらに吸収合併されたようです。


普段は迷わず、立ち食いそばの方に行くのですが、話のネタも兼ねて、今回は「もつ次郎」の方に。

5分ちょっとで定食が到着。他の店舗でしたら充分に早いのですが、そばの提供がそれ以上に早いので、そう見えなくなってしまっているのが、つらい所です。

肝心の味の方ですが、良くも悪くももつにしては癖がなく、大変に食べやすいです。一つだけ残念だったのが、もつ煮にもつ以外何も入っていない事。

居酒屋のつまみでしたらこれで充分ですが、定食としては、大根やこんにゃくが入っていると嬉しい所です。

他の店に行くと、「もつ煮込み」なのにもつの姿がなかなか見つからないものも結構あります。

それに比べたら、とてつもなく親切であるのは分かってはいるのです。ただ今回だけは、その親切さが仇になってしまっているように感じてしまいました。



もつ煮ともつ炒めの合い盛り定食 980円(ごはん大盛までは無料)


五反田に向かう帰り道にブックオフへ寄る。場所柄、ビジネス書、特に新しめの本が潤沢に確保出来ているのが、このお店の個性にもなっています。

以前参加した読書会で取り上げられていた本や、気になった本を何冊か購入。


夕方からは、下北沢のB&Bさんで「文学の教室」。書店さんの配信スケジュールの関係で、今日だけは、月曜日の開催になります。


下北沢への移動中に、安部公房の「壁」を読み終える。「砂の女」の場合の「砂」はほぼ物質の「砂」の事を差します。

それに対して「壁」の場合、「壁」という言葉の捉え方が小説の中でコロコロと変わっていきます。なので、「砂の女」がものすごく親切に感じてしまう位、掴みどころのない小説だなあと、読んでて思いました。


今回の「文学の教室」では、安部公房の作品も含む、不条理小説や寓話の在り方についての話がメイン。

主人公が不条理な状況に対して抗い、そして報われない。そんな不条理小説のルールを遵守しながらも、既存の小説とは違った作られ方をしているそう。

日本の私小説漱石などの物語作りとは、全く異なっている。かといってヒーローズジャーニーのようなハリウッド的なものでもない。

自分の書きたいものに最適な物語の作り方を発明する所から始めて、今の時代に到っても明確なフォロワーも存在しない。

そんな凄い作品を、昭和20年代に既に書いていた事に驚きを感じますし、だからこそ作品が世界中で読まれている作家になれたのだろうと思います。